ゴリラ先生のやさしい投資教室│第38回 おやつで学ぶ資産運用:分散・複利・長期の基本
スーツとメガネがトレードマークの、頼れるお金のナビゲーター。
知識は豊富だけど説明はやさしく、質問には真剣に向き合ってくれる。
今日もハルトとミナミの“なぜ?”に、穏やかに答えてくれる先生。

YouTubeで見たFIRE動画に憧れて、投資に興味を持った13歳。
テンバガーや仮想通貨にすぐ飛びつく、元気でちょっとビビりなタイプ。
まだ投資は未経験で、ミナミやゴリラ先生に教わりながら勉強中。
SNSで投資を知り、「お金の勉強って大事かも」と思い始めた13歳。
慎重派で、定期預金や貯蓄型保険に安心感を覚えるタイプ。
ハルトの勢いに振り回されつつも、一緒に少しずつ学んでいる。
はじめに
先生、ちょっと相談いいですか?弟が“遠足のおやつ500円”で毎日悩んでるんです。
500円って絶妙に悩むよね!チョコもグミもポテチも欲しくなるやつ。

面白いテーマですね。
遠足のおやつ選びは“限られた資源をどう配分するか”という、立派な経済活動です。
先生……もしかして、投資につながるんですか?

もちろんです。今日はみなさんと“お菓子投資”をやっていきましょう。
① 500円をどう分ける?まずは資産配分(アセットアロケーション)
弟、チョコだけで500円使いたいって言ってたんですよね。
全部チョコは飽きるよ!

チョコだけで固めるのは“集中投資”です。たとえば個別株だけに全力、みたいな状態ですね。
じゃあ、チョコ・グミ・ポテチに分けるのが“分散投資”ですか?

その通り。種類を分けることで飽きにくくなり、楽しみの幅も広がりますよね。
投資でも、お菓子でも、配分って大事なんだね。
② 食べきる速度の違いでわかる?──投資でいう“リスクの性質”
弟、グミは一瞬でなくなるんですよ。あれはすごいです。
わかる!グミは秒で消える。

それが“値動きの激しさ”です。すぐなくなるお菓子=ハイリスク資産、残りやすいお菓子=ローリスク資産に例えられます。
じゃあ、ラムネみたいにちょっとずつ食べるやつは……安定資産?

お見事。性質を知れば、おやつの選び方も投資の仕組みも理解しやすくなりますね。
③ お菓子交換から学ぶ“複利”の入口
ミナミの弟くん、よく友達とお菓子交換して増やしてるよね。
そうなんです。
2個あげたのに3個もらって帰ってきたことがあって……。

それが“増える仕組み”の第一歩ですね。
投資の世界では、これを“複利”と呼びます。
最初は少なくても、交換を続ければ増えていく……そんな感じですか?

ええ。時間をかけて増えるという発想が、複利の本質です。
④ 遠足の開始30分で全部食べちゃダメ?──短期 vs 長期の視点
弟、いつも遠足の最初の休憩で全部食べちゃうらしいんです。
後半は涙目みたいです。
それはつらい……!

短期で全部使うのは、投資でいう“短期売買”に近いですね。後で困ってしまう可能性があります。
少し残しておくと気持ちもラクですよね。

そうです。長期視点があると、無理なく楽しめますよ。
⑤ おやつ500円で学べる、投資の基本まとめ

まとめますね。ミナミさんの弟さんのおやつ問題には、投資の本質がしっかり入っています。
分散、性質の違い、増える仕組み、長期視点……すべて同じです。
投資が急に身近になったよ!
弟に投資の基礎を教える時に、今回の話をします。
きっと“わかりやすい!”って言ってくれると思います。

投資は難しく考えなくても大丈夫なんですよね。
お金もお菓子も、“ちょっと考えてみる”だけで未来が変わりますから。
おわりに
今日はやけに楽しかった!チョコ=集中投資って例え、最高!
私も。投資を身近なものにたとえてみるのも楽しいですね。

学びは楽しくていいのです。
焦らず、比べず、自分のペースで続けていきましょう。


