ゴリラ先生のやさしい投資教室│第32回 為替の基本を学ぼう！円高・円安の仕組みと長期投資の考え方

今日は“為替（かわせ）”について勉強していきましょう。

ニュースでよく聞く言葉ですが、意外とよく知らないという人は多いかもしれませんね。
今回もなるべく分かりやすく解説していきます。

まず、“為替”というのは簡単に言うと「お金とお金を交換すること」です。

そう。たとえば日本のお金（円）と、アメリカのお金（ドル）を交換するときに使うのが“為替”なんです。

その通り！ここまでは難しくないですね。じゃあここで問題です。

正解です！それが円高（えんだか）です。

そのとおり。円高は“円の価値が高くなる”、円安は“円の価値が安くなる”ということなんです。
言葉にしてみると分かりやすいですよね。

もちろんありますよ。たとえば円安になると、海外のものを買うときに値段が上がります。輸入品が高くなるからです。

その通りです。逆に円高になると、海外の商品が安く買えるようになります。2011年頃は歴史的な円高だったので、輸入品が安く買えましたね。

これが日常生活への影響です。では次に、投資にどう関係するか見てみましょう。

たとえば、ハルトくんはアメリカの株（S&P500）に投資していますよね。

その通り。だからドルの価値が上がる＝円安になると、円に換算したときの資産が増えるんです。

正解です。つまり、外国の資産に投資していると、“為替の変動”で資産の見かけが増えたり減ったりします。

よく覚えていましたね。その通りです。

たしかに、短期では不安に感じる人も多いですね。でも、長期で見れば“味方”になることもあるんです。

たとえば10年、20年と積立投資をしていると、円高のときにも円安のときにも、毎月同じ金額で投資を続けますよね？

そう。それをドルコスト平均法といいます。価格が安いときに多く、価格が高いときに少なく買う仕組みです。

その通りです。これが長期投資では為替リスクが味方になる理由です。

いい質問ですね。たとえば、ドル建てで毎年5％ずつ増える投資信託があったとします。

その通りです。だから、複利＋為替差益が長期ではダブルで効くことがあります。

そうです。でも、だからこそ“時間を味方にしてコツコツと積み立てる”ことが大切なんです。

その通りです。外国に投資している以上は避けられません。だからこそ、「コントロールできないものは気にしすぎない」のが大事です。

ええ。短期では円高・円安で資産が増減しますが、長期では複利が成長の中心になります。為替は“風向き”のようなもの。船を進めるのは“時間”です。

うまい例えですね。その通り。投資も航海も、長期目線が大切ですよ。

今日のまとめです。

ええ、その気づきがとても大切です。
これまでどおり、淡々と積立投資を続けていきましょう。