ゴリラ先生のやさしい投資教室│第9回 稲妻が輝く瞬間ってなに?

スーツとメガネがトレードマークの、頼れるお金のナビゲーター。
知識は豊富だけど説明はやさしく、質問には真剣に向き合ってくれる。
今日もハルトとミナミの“なぜ?”に、穏やかに答えてくれる先生。

YouTubeで見たFIRE動画に憧れて、投資に興味を持った13歳。
テンバガーや仮想通貨にすぐ飛びつく、元気でちょっとビビりなタイプ。
まだ投資は未経験で、ミナミやゴリラ先生に教わりながら勉強中。

SNSで投資を知り、「お金の勉強って大事かも」と思い始めた13歳。
慎重派で、定期預金や貯蓄型保険に安心感を覚えるタイプ。
ハルトの勢いに振り回されつつも、一緒に少しずつ学んでいる。

はじめに

ねえハルト、前の授業で先生が“新NISAは買ったら売らないで持ち続けるのが大事”って言ってたの覚えてる?

うん、“それは後で詳しく話すから”って言ってたやつだよね。今日、その続きあるかな?

ふふふ、よく覚えていましたね!今回は、その理由となる『稲妻が輝く瞬間』について解説しましょう。これは、投資の世界でとても大事なお話です。
稲妻が輝くってどういうこと?

“稲妻が輝く瞬間”とは、株式市場が短期間に大きく上昇する“ほんの数日間”のことを言います。ずっとなだらかに上がるわけではなく、ある日突然、ピカッと上がるのです。

でも、その日がいつ来るかは分からないんですよね?

その通り。だからこそ、“ずっと持ち続ける”ことが大事なのです。
新NISAと相性バツグンの考え方

ってことは…新NISAみたいに“非課税でずっと運用できる”制度って、“持ち続ける投資”と相性がいいってこと?

まさにその通りです!新NISAは、売ったり買ったりして“回転させる”よりも、一度買ったら長く持ち続けることで、非課税メリットを最大限に活かせます。

じゃあ、コロコロ売ったりしてると、稲妻を逃すことになるんですね…!

はい、まさに“その日”に市場から離れていると、大きな利益を逃すことになります。
例で見よう!稲妻を逃すとどうなる?

例えば、過去20年間アメリカの株にずっと投資し続けた場合、年平均で7〜8%のリターンがありました。でも、もしそのうちの“最も上昇した20日間”を逃したら、リターンはほとんどゼロ近くにまで落ちてしまうのです。

20年も投資してたのに、20日間市場にいなかっただけで…?それはショックすぎる…

それって…まるで、大当たりのくじを引くタイミングだけトイレに行ってたみたいですね…!

まさにそうです。だからこそ、長期で市場に居続けることが“勝つための土台”なのです。
じゃあ、どうすれば稲妻をつかめるの?

やっぱり“売らないで持ち続ける”が正解ってことなんだよね?

その通り。特に新NISAでは、売らなければ運用益はずっと非課税。積立でコツコツ買って、あとは動かさずにじっと保有する──これが、稲妻を逃さない最良の方法です。

それなら、初心者の私たちにもできそうですね!

“投資に参加し続けること”が、もっともシンプルで強力な戦略なんです。
おわりに

“稲妻が輝く瞬間”は、予測できません。だからこそ、売らずに持ち続けることが大切です。特に新NISAでは、売ってしまうと翌年まで枠を取り戻せないので、安易な売却はもったいないですよ。

よーし、ぼくも“持ち続ける投資家”になるぞ!

私も続ける勇気が湧いてきたかも…!

二人とも立派な投資家のタマゴです!
『敗者のゲーム』について
本記事でテーマにした『投資家は稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせなければならない』という名言は、チャールズ・エリス氏の名著『敗者のゲーム』の一節です。
『インデックス投資家のバイブル』とまで言われる本であり、ユーモラスなたとえで難解なテーマをわかりやすく解説されています。
投資初心者に太鼓判を押してオススメできる本ですので、興味がある人は下記のリンクから確認してみてください。
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