ゴリラ先生のやさしい投資教室│第24回 分配金も魅力!J-REITで学ぶ不動産投資の第一歩

スーツとメガネがトレードマークの、頼れるお金のナビゲーター。
知識は豊富だけど説明はやさしく、質問には真剣に向き合ってくれる。
今日もハルトとミナミの“なぜ?”に、穏やかに答えてくれる先生。

YouTubeで見たFIRE動画に憧れて、投資に興味を持った13歳。
テンバガーや仮想通貨にすぐ飛びつく、元気でちょっとビビりなタイプ。
まだ投資は未経験で、ミナミやゴリラ先生に教わりながら勉強中。

SNSで投資を知り、「お金の勉強って大事かも」と思い始めた13歳。
慎重派で、定期預金や貯蓄型保険に安心感を覚えるタイプ。
ハルトの勢いに振り回されつつも、一緒に少しずつ学んでいる。

はじめに

ねえミナミ、不動産投資ってカッコよくない?マンション持って家賃収入とか、ボクもやってみたい!

でもハルト、不動産って数千万円単位のお金が必要なんじゃない?私たち中学生にはとても無理だし、大人でもなかなか手を出しにくいんじゃないかな。

ふふふ、実は不動産投資は必ずしも大金が必要なわけではありませんよ。J-REIT(ジェイ・リート)という仕組みを使えば、株を買うのと同じように少額から不動産投資ができるのです。
J-REITとは?

えっ?J-REITってなにそれ!?

J-REITとは『日本版不動産投資信託』のことです。投資家からお金を集めて、オフィスビルや商業施設、マンションなどの不動産を購入・運用し、その賃料収入や売却益を投資家に分配します。東京証券取引所に上場しているので、株式と同じように売買できるのですよ。

なるほど。つまり、私たちが直接マンションを買わなくても、不動産に間接的に投資できるということですね。
J-REITのメリット

それってめちゃくちゃ便利じゃん!他にどんなメリットがあるの?

大きく三つあります。
1つ目は、少額から投資できること。1口数万円から始められます。
2つ目は、分配金利回りが比較的高めなこと。株式の配当よりも高いことが多いです。
3つ目は、上場しているので流動性が高いこと。必要になればすぐに売却できます。

数万円なら、ボクでもなんとかなりそう!
J-REITの注意点

メリットばかりに思えますけど、もちろんデメリットもありますよね?

その通りです。注意点もあります。
1つは、不動産市況に左右されること。景気悪化や空室率上昇で収益が減れば、分配金も減ります。
2つ目は、金利上昇に弱いこと。金利が上がると資金調達コストが増え、不動産価格が下落しやすくなります。
3つ目は、分配金は保証されていないこと。あくまで不動産収益に基づいて分配されるため、景気によって変動します。

やっぱりリスクはあるんですね。でも株と同じように売買できるなら、イメージしやすいです!
三本柱投資との関連

あれ?先生、これって以前教えていただいた“三本柱投資”のひとつですよね?

おっ、よく覚えていましたね。そうです、三本柱投資の一角はJ-REIT ETFです。J-REIT ETFとは、J-REITをまとめてパッケージ化した上場投資信託のこと。個別のJ-REITを選ぶのではなく、ETFを買えばJ-REIT全体に分散投資できます。

J-REITはゴリラ先生オススメの資産運用法なんだね!
まとめ

不動産投資ってすごく難しそうに思ってたけど、J-REITならボクたちでもイメージできるし、少額から始められるんだね!

しかも三本柱投資のひとつとしても大事な役割があるんですね。ETFなら分散も効いて安心感があります。

その通りです。J-REITは不動産投資の入り口として魅力的で、ETFを通じて投資すれば、さらにリスクを抑えた分散投資が可能です。資産運用のポートフォリオに不動産のエッセンスを加える手段として、覚えておくと良いでしょう。