ゴリラ先生のやさしい投資教室│第41回 S&P500とオルカン、同時に買っても意味がない?
スーツとメガネがトレードマークの、頼れるお金のナビゲーター。
知識は豊富だけど説明はやさしく、質問には真剣に向き合ってくれる。
今日もハルトとミナミの“なぜ?”に、穏やかに答えてくれる先生。

YouTubeで見たFIRE動画に憧れて、投資に興味を持った13歳。
テンバガーや仮想通貨にすぐ飛びつく、元気でちょっとビビりなタイプ。
まだ投資は未経験で、ミナミやゴリラ先生に教わりながら勉強中。
SNSで投資を知り、「お金の勉強って大事かも」と思い始めた13歳。
慎重派で、定期預金や貯蓄型保険に安心感を覚えるタイプ。
ハルトの勢いに振り回されつつも、一緒に少しずつ学んでいる。
はじめに
ねえゴリラ先生。
SNSで見たんだけどさ、
『S&P500とオルカン、両方買うのは意味ない』って言ってる人がいたんだ。
私も見ました。
『どっちか片方で十分』って、
わりと強い言い方ですよね。
ボク、両方ちょっとずつ積み立てようかなって思ってたけど、
なんか急に不安になってさ。
これって、やっぱりダメなのかな?

なるほど。
SNSで断定的な言葉を見ると、自分のやっていることが間違っているように感じてしまいますよね。
今日は、その
『両方買うのは意味がない』
という言葉を、
そのまま信じるのではなく、
本当にそう言い切れるのかを一緒に考えてみましょう。
よく言われる意見は、どこまで正しいのか

まず、SNSでよく見かける意見を整理してみますね。
S&P500はオルカンに含まれてる。
だから両方買うと中身がかぶる。
なら片方でいい、って話だよね

はい。
理屈としては、たしかに筋は通っています。
最初から間違い、ってわけじゃないんですね。

ええ。
投資の話は、
まず“どこまで正しいか”を見極めることが大切です。
S&P500はどんな商品なのか

では、S&P500から見ていきましょう。
S&P500は、
アメリカを代表する約500社に投資する指数です。
アメリカ一本集中、って感じだよね。

その通りです。
アメリカ経済の成長を、
強く信じる投資と言えます。
成長力は高いけど、
国としてはアメリカにかなり偏りますよね。

はい。
それがメリットでもあり、
同時にリスクにもなります。
オルカンは、何を目指している商品なのか

次に、オルカンです。
オルカンは、
アメリカだけでなく、
世界中の国に広く投資する商品です。
でも、アメリカの割合は多いんだよね?

ええ。
ただし、“多い”と“すべて”は違います。
アメリカ以外の国も、
ちゃんと含まれている、ということですね。

そうです。
オルカンは、
“どの国が伸びるか分からないから、全部持つ”
という考え方の商品ですね。
「中身が重なる=意味がない」なのか?
でも先生、
やっぱり中身が重なるなら、
意味がないって言われるのも分かる気がします。

では、ひとつ質問です。
同じアメリカ株でも、
“どれくらいの重さで持つか”は同じでしょうか?
あっ、比率の話か!

その通りです。
“含まれているかどうか”と
“どれくらい持っているか”は、別の話です。
両方買うと、実際にはどういう形になるのか

S&P500とオルカンを両方買うということは、
世界分散をベースにしながら、
アメリカの比重を少し高める、という形になります。
世界も大事にしたいけど、
アメリカを少し信じたい、という感じですね。

とても分かりやすい表現です。
全部アメリカに賭けるわけじゃないけど、
多めにはしたい、みたいな。

それは、
“意味のある選択”になり得ます。
なぜ「意味がない」と言い切られやすいのか

SNSで断定的な言い方が増えやすいのには、理由があります。
それは、
“正解は一つであってほしい”という気持ちです。
テストみたいだね。

ええ。
でも、投資はテストではありません。
人によって、
年齢も、不安の感じ方も、
目標も違いますよね。

だから、
組み合わせにも一つの正解はありません。
ゴリラ先生の結論

S&P500とオルカンを同時に買っても、
“意味がない”わけではありません。
ただし、
“なんとなく両方”では、
意味は薄くなります。
どうして両方なのか、
自分で説明できるかどうか、ってこと?

はい。
理由を言葉にできるかどうかが大切です。
自分で考えて選んでいるか、ですね。

それが、
投資を“自分の人生の一部”にするということだと、私は考えます。
おわりに

投資は、誰かの正解をなぞる競争ではありません。
自分がどんな未来を望んでいて、
そのために、どんな形が心地いいか。
それを考える行為そのものが、大切です。
ボクも両方を積み立てることにするか、よく考えてからにする!
なんだか、
少し安心しました。

はい。
焦らず、比べず、
自分のペースで考えていきましょう。


