欧州の高配当株は今後どう動く？SBI欧州高配当株式ファンドの最新動向【2025年1月】

1. はじめに

欧州市場は、金利政策の転換期にあり、高配当株への投資環境が大きく変わろうとしている。
2025年1月の欧州株式市場は史上最高値を更新する強気相場となったが、その背景には欧州中央銀行（ECB）の利下げや企業の好決算がある。

SBI欧州高配当株式ファンドは、欧州の高配当利回り株に分散投資し、安定的な配当収入を得ることを目的としたファンドであり、今回のレポートを通じて、市場のトレンドと組入銘柄の変化を深掘りしていく。

2. SBI欧州高配当株式ファンドの2025年1月の動向

✅ 基準価額の推移と市場の動向

• 基準価額：10,166円（前月比 ＋283円）
• 純資産総額：121.96億円
• 1ヶ月リターン：+2.86%
• 配当利回り：5.03%

📌 ポイント

• ECBの利下げが発表され、市場の流動性が向上
• 欧州の主要株式指数（STOXX Europe 600、DAX、FTSEなど）が史上最高値を更新
• エネルギー価格の安定化により、資源関連銘柄が上昇

特にECBの利下げは、金融市場全体にポジティブな影響を与え、高配当株の魅力を高める要因となった。

3. ファンドの組入れ銘柄とその変化

✅ 業種別比率

📌 ポイント

• 銀行株の比率が引き続き最大（21.10%）
• 電気通信・エネルギーの比率を減らし、金融・資本財の比率を上昇
• 安定した配当利回りを誇る医薬品株を強化

✅ 組入上位銘柄

📌 注目の組入れ銘柄

• SAP（ドイツ）：好決算＋AI関連需要の増加で上昇
• HSBC（イギリス）：高い配当利回りと金融セクターの回復期待
• シュナイダーエレクトリック（フランス）：再生可能エネルギー関連の需要増
• ノボ・ノルディスク（デンマーク）：減肥薬市場の拡大が継続

✅ 変更点

📈 新規組入れ

• リオ・ティント（資源）
• ドイツ銀行（金融）

📉 売却銘柄

• グレンコア（資源）

📌 理由

• エネルギー価格の安定化を見越し、資源銘柄を一部整理
• 金融セクターの利回り向上を見越し、銀行株を強化

4. 投資家が考えるべきこと

✅ ECBの利下げが欧州市場を変える？

欧州中央銀行（ECB）は、1月の理事会で利下げを実施。
これは、インフレ鈍化と景気低迷を受けた動きであり、今後さらなる利下げが期待されている。

📌 高配当株への影響

• 金利低下 → 銀行株の利ざや縮小懸念も、高配当維持なら投資妙味あり
• 資本財・エネルギーセクターの成長期待
• ディフェンシブ銘柄（医薬品・通信）の安定性が増す可能性

✅ 「GRANOLAS」銘柄の影響

「GRANOLAS」とは、欧州の成長＋安定配当を兼ね備えた優良企業群のことで、ファンドもこれらの銘柄へ投資している。

📌 GRANOLAS銘柄（一部抜粋）

• グラクソ・スミスクライン（医薬品）
• ロシュ（医薬品）
• ネスレ（食品）
• SAP（ソフトウェア）
• ASML（半導体）
• LVMH（高級品）

このような「成長＋配当」の二重取り戦略が、欧州高配当株の投資魅力を高めている。

5. まとめ

2025年1月のSBI欧州高配当株式ファンドの注目ポイント

✔ 基準価額は+2.86%の上昇、欧州市場が史上最高値を更新
✔ 銀行・資本財の比率を上昇、通信・エネルギーの比率を縮小
✔ ECBの利下げが今後の市場を左右する重要要因
✔ 「GRANOLAS」銘柄への投資が成長＋高配当戦略のカギに

今後の注目点

✅ ECBのさらなる利下げと景気回復の影響
✅ 銀行株の配当維持と利回りの変化
✅ 資本財・エネルギーセクターの成長期待

欧州高配当株は、利下げ政策と成長銘柄の選別が今後のカギとなる。
高配当＋成長を狙うなら、欧州市場の動向をしっかりチェックしよう！

当ブログ管理人

サラリーマン

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2017年にドルコスト平均法を知り、投資に興味を持つ。2018年の旧つみたてNISA開始と同時に資産運用を開始。老後資金2000万円を目指しコツコツと積立投資中。