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【2025年10月月次レポート】SBI欧州高配当株式(分配)ファンド 欧州の“静かな強さ”が光った1ヶ月

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はじめに

2025年10月、欧州株式市場は堅調に推移し、主要指数も過去最高値圏に届きました。
その追い風をしっかり受けて、
SBI欧州高配当株式(分配)ファンドの基準価額も着実に上昇しています。

欧州の高配当株は、日本や米国のように
「AIバブル」「テーマ株急騰」のような派手さがありません。
しかしその分、
景気に左右されにくく、じっくり積み上がる“静かな強さ”
を持つことが大きな魅力です。

この記事では、2025年10月の月次レポートをもとに、
欧州高配当株の“強み”と“注意点”を丁寧に読み解きながら、
長期投資としてどう向き合うべきかを整理します

10月の基準価額:素直に追い風を受けて上昇

  • 基準価額:12,093円(前月比 +453円)
  • 純資産総額:228.75億円

9月に続く上昇基調で、基準価額は設定来高値圏へ。
背景には、

  • 欧州インフレの落ち着き → 金融緩和期待
  • 米中摩擦の緩和ムード
  • AI・半導体関連への資金流入
  • 欧州大型株の業績の底堅さ

こうした「外部環境の追い風」が素直に反映された形です。

欧州高配当株の“静かな強さ”とは何か?

欧州には、世界的に見ても高い競争力を持つ企業が多くあります。

  • 医薬品(ノボ、サノフィ)
  • 公益事業(電力・ガス)
  • 大手銀行(HSBC、KBC)
  • 生活必需品(ユニリーバ、ネスレ)
  • 高付加価値ブランド(LVMH など)

これらの企業は、世界中で売上を得ているため、
一国の景気だけに左右されにくいという特徴があります。

その結果として、
株価が急騰しにくい代わりに、急落もしにくい。
つまり「投資の息づかいが穏やか」なのです。

この特徴は、長期投資でとても大切な
続けやすさ”につながっていきます。

欧州ファンドの注意点:銀行比率が高め

一方で、このファンドには明確な性格があります。

✔ 銀行セクターの比率が高い

  • 銀行:29.7%(10月)
  • 景気・金利の変動にやや敏感

金融引き締め局面ではプラスですが、
金融危機のようなストレス環境では逆風になりやすい特徴があります。

ただし、欧州は日本に比べ
配当文化が根強く、銀行が高配当を維持しやすい傾向があります

すべての銀行がリスクというわけではありません。

“短所の中に長所がある”という見方が必要です。

成長テーマも取り込む「ハイブリッド型」

このファンドは「高配当株を買う」だけではありません。

ASML(半導体露光装置)やノボ・ノルディスク(医薬)、
さらにユニリーバやネスレといった生活必需品まで含むことで、
「安定と成長」の二本柱を同時に取り込む構造になっています。

10月は特に、

  • ASML(オランダ):AI需要による半導体期待
  • KBC(ベルギー):事業拡大期待

こういった銘柄が好調で、基準価額の上昇を後押ししました。

一方で、

  • BNPパリバ(訴訟ニュース)
  • ノボ・ノルディスク(薬価懸念)

など、一部の医薬・銀行に弱さも見られました。

“強さの源泉は分散にある”。
これがこのファンドの根幹です。

国別・セクター別の構造

国別(10月)

  • イギリス:16.03%
  • フランス:13.95%
  • オランダ:5.20%(↑)
  • ベルギー:5.31%(↑)

フランス・英国の比率をやや減らし、
オランダ・ベルギーを増やす調整が行われています。

業種別(10月)

  1. 銀行:29.7%
  2. 資本財:11.3%
  3. エネルギー:8.3%
  4. 医薬品:8.1%
  5. 公益事業:5.1%

「銀行 × インフラ × 医薬品」
という、景気に強いセクターでの分散が特徴です。

長期投資家が押さえておきたい視点

欧州高配当株の魅力は、短期で勝ち負けを決めるものではありません。
むしろ、以下の特徴が“長期”に向いています。

配当文化が根強く、企業が株主還元に積極的

日本よりも配当を重視する文化が浸透しているため、
長期保有での“じわじわ積み上がり”が期待できます。

医薬・生活必需品など、世界的企業が多い

景気に左右されず、安定感がある。

米国・日本と動きが違い、地域分散に役立つ

ポートフォリオ全体の安定性が高まる。

“爆上げしない=急落しにくい”という特性

投資の継続にとって非常に大切な性質。

欧州株は、
投資はゆっくり育てるもの
という長期投資ととても相性がいい資産です。

今後の見通し

  • ECB(欧州中央銀行)は緩和姿勢を維持する可能性が高い
  • 物価上昇は落ち着きつつあり、景気は底堅い
  • 過度な成長期待はないが、安定・分散・高配当という基盤がある
  • AI関連(ASMLなど)が再び牽引役となる可能性

ただ、欧州特有の政治リスクや通貨変動などもあるため、
過度に楽観せず「長くつきあう資産」という姿勢が重要です。

まとめ:派手ではないけれど、確かに積み上がる力

10月の欧州高配当株ファンドは、
世界的な追い風を受けて基準価額を伸ばしました。

欧州の高配当株は、

  • 派手な急騰は少ない
  • 景気に強い企業が多い
  • 配当文化が根強い
  • 米国・日本と異なる動きをする
    という特性を持ち、
    “長期投資で効く静かな強さ” を備えた資産です。

短期的な値動きに振り回される必要はありません。

焦らず、比べず、自分のペースで。
欧州という大きな市場の“息の長い強さ”を、ゆっくり育てていく。
そんな投資の仕方が、このファンドにはよく合っています。

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サラリーマン
2017年にドルコスト平均法を知り、投資に興味を持つ。2018年の旧つみたてNISA開始と同時に資産運用を開始。老後資金2000万円を目指しコツコツと積立投資中。高配当個別株投資などを経て、現在は自身が考案した『3本柱投資』を実践中。ブログでは、ナビゲーターとして登場する「ゴリラ先生」を通して、初心者の方にもわかりやすく資産運用を伝えています。先生の口調はやさしいですが、中の人はけっこうガチめに積立派です。 PVアクセスランキング にほんブログ村
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