【2026年1月】SBI日本高配当株式ファンド月次レポート│配当利回り3.13%は割高?数字から考える現在地
はじめに
2026年1月のSBI日本高配当株式ファンドは、
基準価額が15,313円(前月比+493円)と上昇しました。
一方で、
1月末時点の配当利回りは3.13%。
「利回りが下がってきた」
「今から買うのは割高ではないか?」
そう感じた読者も多いのではないでしょうか。
今回は、
この疑問に感覚ではなく、
月次レポートの数字から冷静に向き合ってみます。
利回りが低下した理由は「株価上昇」
まず確認したいのは、
利回りが下がった理由です。
1月の日本株市場は堅調でした。
- 日経平均株価:+5.93%
- TOPIX(配当込み):+4.62%
ファンドも+4.27%(分配金込み)と上昇しています。
利回りが低下したのは、
配当が減ったからではありません。
価格が上昇した結果、利回りが圧縮されたという構図です。
PBR 2.03倍は高いのか?
1月末時点のPBRは2.03倍。
高配当ファンドとしては、
やや高めの水準に見えます。
ただし、
このファンドは単なる“割安株の集合体”ではありません。
- 銀行業:10.85%
- 卸売業:10.55%
- 保険業:6.83%
と、金融株の比率が高めです。
現在は日銀の利上げ局面。
銀行株の収益改善期待が株価を押し上げています。
ROE 11.70%という数字の意味
もう一つ注目したいのが、
ROE(自己資本利益率)11.70%。
これは決して低い水準ではありません。
単に価格だけが上昇しているのではなく、
収益性が伴っている可能性が高いという点が重要です。
もしROEが低迷している中でPBRだけが上がっているなら、
「割高感」は強くなります。
しかし、
収益力が改善している局面では、
評価水準の上昇は必ずしも不合理とは言えません。
利回り3.13%は本当に低いのか?
ここで改めて、
配当利回り3.13%をどう見るかです。
たしかに、
設定当初や相場下落局面と比べれば、
利回りは低下しています。
ただし、
日本10年国債利回りと比べると、
依然として大きな差があります。
また、
銀行株を中心とした収益改善局面では、
将来的な増配余地も意識されます。
銀行株比率10.85%の意味
1月は、
三菱UFJFGや三井住友FGなど、
銀行株が大きく寄与しました。
日銀の利上げ継続が意識される中、
銀行の利ざや拡大が期待されています。
つまり今のファンドは、
金利環境の変化を取り込む構造になっています。
それでも、今から買うのは高値掴みか?
ここが一番気になるところでしょう。
確かに、
短期的に見ると高値圏にあります。
- 日経平均は史上最高値圏
- 銀行株は上昇基調
- 利回りは低下
短期売買であれば、
慎重になる局面かもしれません。
しかし、
高配当戦略は「点」ではなく「流れ」です。
利回りは相場によって変動します。
相場が調整すれば利回りは上がりますし、
業績が伸びれば配当も変わります。
長期投資の視点で考える
このファンドの特徴は、
- 銘柄数:102銘柄
- 株式組入比率:95.09%
- ROE 11.70%
と、収益性と分散のバランスを保っている点です。
利回り3%台は、
過去の高利回り局面と比べれば見劣りするかもしれません。
しかし、
- 収益改善局面
- 金融セクターの構造変化
- 業績に裏付けられた上昇
を踏まえると、
単純に「割高」と断じるのは早計です。
おわりに
2026年1月の月次レポートは、
基準価額の上昇とともに、
配当利回りの低下も示しました。
「今から買うのは高いのでは?」
その疑問は自然なものです。
ただし、
利回り低下の背景には、
- 株価上昇
- 銀行収益改善期待
- ROE 11.70%という収益性
といった数字があります。
割高かどうかは、
一つの指標だけでは決まりません。
月次レポートの数字を丁寧に追いながら、
いまの環境を整理する。
それが、
高配当ファンドと穏やかに付き合うための姿勢ではないでしょうか。


