SBI SCHDの初回決算を徹底解説|分配金ゼロの理由、運用実績、コストまで網羅

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はじめに

2024年12月にスタートした「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」、通称 SBI SCHD が、2025年3月19日に初の決算を迎えました。
高配当ETF「SCHD」を実質100%組み入れた構成と、年4回の決算型という仕組みで注目される本ファンド。
今回は初回決算時点の最新データをもとに、パフォーマンス・分配金・コスト・資金流入状況などを整理してお届けします

1. 初回パフォーマンスは▲2.3%

  • 設定日基準価額:10,000円(2024年12月20日)
  • 第1期末基準価額:9,773円(2025年3月19日)
  • 騰落率:▲2.3%

分配金は0円。価格は小幅に下落しましたが、下落幅は比較的軽微です。

2. 分配金ゼロの背景

当期は、ファンドの実質的な投資先であるSCHD(シュワブ・米国配当株式ETF)からの配当受取がなかったことが明記されています。
このため、収益分配は行われませんでした
ただし、次回決算(第2期:2025年6月19日)以降は分配金の支払いが予定されており、今後のタイミングに注目が集まります。

3. 為替と米国市場:運用に影を落とした外部環境

市場の流れ

  • 12月:FRBが利下げを実施するも、今後の利下げ回数は縮小予測 → 金利上昇
  • 1月:CPI鈍化などで一時的に株価上昇
  • 2月以降:関税政策や企業景況感の悪化で下落基調に

為替の動き

  • 期初:1ドル=157円台 → 期末:148円台へ円高

この為替の動きが、外貨建て資産の評価を押し下げた要因のひとつです。

4. 純資産は1,200億円超と好調な資金流入

  • 純資産総額:1,223億円(2025年3月19日時点)
  • 追加設定元本:713億円以上
  • 解約元本:57億円程度

少額の解約を含みながらも、資金は順調に流入。設定直後から個人投資家の関心の高さがうかがえる滑り出しとなりました。

5. 実質的なポートフォリオはSCHDのみ

本ファンドはベビーファンドとして、マザーファンドを通じてSCHD(シュワブ・米国配当株式ETF)1本に集中投資しています。

  • マザーファンドの組入比率:99.3%
  • 銘柄数:1(SCHDのみ)

つまり、SBI SCHDは国内から低コストでSCHDにアクセスできる仕組みといえます

6. 費用・経費:年率0.12%の低コスト設計

費用の内訳は以下の通り:

内訳項目比率
ベビーファンド側0.06%
SCHD側(ETF)0.06%
合計(総経費率)0.12%

また、1万口当たりのコストは2円程度と明示されており、きわめてコスト効率の高い運用が実現されています

7. 第1期の損益状況

  • 売買損益:▲31.6億円(評価損含む)
  • 信託報酬等:▲1,651万円
  • 合計損益:▲31.7億円
  • 追加信託差益:+3.4億円
  • 次期繰越損益金:▲28.3億円

価格下落や為替影響を受けて損益はマイナスですが、今後の配当受取や相場回復により改善が期待されます。

まとめ:分配は次回以降に期待、堅実なスタート

SBI SCHDは、以下の点で非常にわかりやすく、かつ将来性を感じるファンドです。

  • 実質SCHD100%投資という明快な構造
  • 年4回決算型の高配当戦略
  • 純資産1,200億円超の注目度
  • コスト0.12%の高効率運用

初回は分配なし・価格微減というスタートでしたが、これは外部環境の影響による一時的なもの。
今後の決算での分配実施や基準価額の回復に期待がかかります。

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2017年にドルコスト平均法を知り、投資に興味を持つ。2018年の旧つみたてNISA開始と同時に資産運用を開始。老後資金2000万円を目指しコツコツと積立投資中。ブログでは、ナビゲーターとして登場する「ゴリラ先生」を通して、初心者の方にもわかりやすく資産運用を伝えています。先生の口調はやさしいですが、中の人はけっこうガチめに積立派です。
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