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【2025年11月】SBI欧州高配当株式ファンドをやさしく解説|市場動向と組入比率の変化

管理人
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はじめに

欧州市場は10月に続き、11月も小幅ながら上昇を続けました。
その影響を受けて、SBI欧州高配当株式(分配)ファンドの基準価額も堅調に推移しています。

とはいえ、月次レポートの数字を見ても、

  • 何が良かったのか
  • 何が変わったのか
  • 今後の運用姿勢はどうなのか

初心者には分かりにくい部分が多いものです。

この記事では、2025年11月の月次レポートから
「押さえるべきポイントだけ」 を丁寧にやさしくまとめました

焦らず、比べず、あなたのペースで読み進めていただけたらと思います。

① 11月の基準価額とパフォーマンス

11月末時点の基準価額は
12,524円(前月比 +431円)

10月に続いて2か月連続の上昇です。

騰落率は以下のとおりです。

  • 1か月:+3.56%
  • 3か月:+10.04%
  • 6か月:+19.51%

短期的には上下動がありつつも、3〜6か月単位では安定的に成長しています。
初めて投資信託を見る人は「1ヶ月の動き」だけで判断してしまいがちですが、
このファンドのように中期での上昇が続いているかどうかを見るのが大切です。

② 欧州市場(11月)の動き

欧州株全体を示すSTOXX600指数は +0.8%の上昇
10月ほどの勢いはありませんが、引き続き堅調でした。

11月は前半と後半で動きが分かれています。

  • 前半:利下げが遅れるのではという懸念で軟調
  • 後半:利下げ期待が再燃し、買い戻しが入る

また、スペインなどの景気敏感国が強さを見せた一方で、
ハイテク株はやや軟調でした。

欧州市場は米国金利の影響を非常に受けやすいため、
月単位のブレはある程度“想定の範囲内”といえます。

③ 国別構成比の変化:イギリスを大きく増やす

11月の国別構成比で最も大きなポイントは、
イギリスの比率を大きく増やしたこと です。

  • イギリス:19.87%(10月:16.03%)
  • フランス:14.25%
  • ドイツ:11.76%
  • イタリア:10.79%
  • スペイン:8.12%(10月:9.96%)

特にイギリスは配当文化が強く
高配当株中心のファンドとは相性が良い国です。
そのため、今回の組入比率増加は“収益の安定化”と見ても良いでしょう。

逆に、スペインは景気に敏感な銘柄が多いため、
不確実性が増す局面では比率が調整されやすい傾向があります。

④ 業種別構成比の変化:守りを厚くする動き

11月の業種別比率では、次のような変化が見られます。

  • 銀行(金融)は減少傾向
  • ヘルスケアは増加
  • 不動産も増加
  • 通信・公益なども微調整あり

銀行は依然として最大比率(25.05%)を占めていますが、
金利動向の影響を受けやすいため、若干の調整が入りました。

一方で、
ヘルスケアは景気に左右されにくい“守りのセクター” の代表。
株価が安定しやすく、長期投資家からも人気です。

また、不動産セクターの増加もポイント。
インフレや金利に影響されやすい一方で、
欧州の不動産株は配当水準が高く、安定収益を狙う上では合理的な選択です。

これらの調整を総合すると、
「攻め」から「守り」へバランスを寄せているといえます。

⑤ 銘柄ごとの寄与:銀行+ヘルスケアが堅調

11月にファンドへプラス寄与した主な銘柄は以下の通り。

  • アイルランド銀行
  • KBCグループ(ベルギーの大手銀行)
  • ロシュ(スイスの医薬品大手)

特にロシュは、医薬品業界の安定感を象徴する存在で、
ヘルスケア比率を増やした運用判断とも一致しています。

一方で、マイナス寄与の銘柄は次の通り。

  • ロールスロイス(和平期待のニュースで売られる)
  • SAP、シーメンス(IT・ハイテク業界の調整)

欧州株は銀行・ヘルスケアの強さが“柱”であり、
IT系の上下動には大きく影響されない構造が続いています。

⑥ 株式組入比率と配当利回り

マザーファンド全体の構成として、

  • 株式組入比率:93.72%
  • 配当利回り:4.30%

という数値が示されています。

株式の割合を9割以上に保ちながら、
利回り4%台という高水準を維持している点は、
このファンドの特徴であり魅力でもあります。

⑦ 運用方針:高配当×大型株の選別を継続

11月レポートでは、運用方針として次の点が述べられています。

  • 高配当株を軸に、成長性ある大型株(GRANOLAS銘柄など)も選別
  • 米金利・地政学リスクなど外部要因を注視
  • 景気敏感株とディフェンシブ株のバランス調整
  • 配当の“質”や企業業績を重視した銘柄入れ替え

つまり、
インカム収益を安定させつつ、大きな成長テーマも逃さない
というハイブリッド型の運用姿勢が確認できます。

まとめ:11月レポートの3つのポイント

初心者がまず押さえておきたい要点は次の3つです。

  1. 11月も基準価額は上昇し、短期〜中期で堅調。
  2. イギリス比率の増加など、「守りを固める調整」が実施された。
  3. 銀行+ヘルスケアが引き続き柱。配当利回りは4.30%。

欧州は景気・金利・為替など外部要因の影響を受けやすい地域ですが、
長期視点で見ると配当文化が強く、
安定した収益を狙いやすい市場でもあります。

数字に振り回される必要はありません。
あなたのペースで、落ち着いて情報を読み解いていきましょう。

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2017年にドルコスト平均法を知り、投資に興味を持つ。2018年の旧つみたてNISA開始と同時に資産運用を開始。老後資金2000万円を目指しコツコツと積立投資中。高配当個別株投資などを経て、現在は自身が考案した『3本柱投資』を実践中。ブログでは、ナビゲーターとして登場する「ゴリラ先生」を通して、初心者の方にもわかりやすく資産運用を伝えています。先生の口調はやさしいですが、中の人はけっこうガチめに積立派です。 PVアクセスランキング にほんブログ村
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