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SBI・S・米国高配当株式ファンド(SBI SCHD)2025年7月月次レポート:関税懸念後退でエネルギー比率が上昇

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はじめに

2025年7月のSBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型、愛称:S・米国高配当株式100)の月次レポートが公表されました。6月と比較すると、セクター構成や組入上位銘柄に明確な変化が見られます。特に、米国経済の先行きに影を落としていた関税懸念が後退し、エネルギーや生活必需品といったディフェンシブセクターが比率を高める一方、一般消費財も再び上位に顔を出すなど、守りと攻めのバランスが回復してきました。

本記事では、2025年7月の月次レポートを読み解き、先月からの変化の背景や投資家が注目すべきポイントを解説します

基準価額と運用状況

  • 基準価額:9,466円(前月末比+439円)
  • 1か月騰落率:+0.6%
  • 純資産総額:1,503.99億円
  • 投資対象:実質的に「シュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)」へ投資
  • 信託報酬(実質負担):年0.1227%程度(ETF部分含む)

6月決算期には1万口あたり62円の分配金を支払い済みであり、安定したインカムゲインを確保しています。

セクター構成の変化

セクター6月比率7月比率増減
エネルギー4.11%4.38%+0.27
生活必需品3.95%4.13%+0.18
情報技術4.24%4.18%-0.06
ヘルスケア3.98%3.99%+0.01
一般消費財3.90%+3.90(新規上位入り)
ポイント
  • エネルギーは比率を0.27ポイント上げ、セクター別で最大の上昇幅。原油価格の安定や需要の底堅さが背景。
  • 生活必需品も0.18ポイント増加し、インフレ下でも安定的な収益を生む企業が評価。
  • 一般消費財が上位入りしたことで、景気敏感株への配分がやや回復。米国内消費の底堅さが示唆されます
  • 情報技術は微減ですが依然として上位セクターを維持。

ディフェンシブ色を維持しつつ、景気敏感株も織り込み始めたバランス型構成への移行が見えます。

組入上位銘柄の変化

6月トップ5

  1. アッヴィ(ヘルスケア)3.90%
  2. アルトリア・グループ(生活必需品)3.89%
  3. コカ・コーラ(生活必需品)3.90%
  4. メルク(ヘルスケア)3.98%
  5. ペプシコ(生活必需品)3.95%

7月トップ5

  1. コノコフィリップス(エネルギー)4.38%
  2. シェブロン(エネルギー)4.36%
  3. シスコシステムズ(情報技術)4.18%
  4. ペプシコ(生活必需品)4.14%
  5. アルトリア・グループ(生活必需品)4.13%
ポイント
  • エネルギー大手(コノコフィリップス、シェブロン)がトップ2を占めるのは2025年に入ってから初めて。関税懸念の後退やエネルギー価格の安定が追い風。
  • 6月に上位を占めていたヘルスケア(アッヴィ、メルク)は順位を下げ、セクターとしては微増に留まる。
  • 生活必需品のペプシコ、アルトリアは順位を維持または上昇し、配当の安定感を示す。

エネルギーの台頭が顕著で、防御的な生活必需品とのツートップ構成が鮮明になりました

関税懸念後退の背景

米中貿易摩擦や関税強化は市場の重しとなっていましたが、2025年半ばにかけて一部の品目で関税緩和や協議進展が報じられ、投資家心理が改善しました。

特に、エネルギー企業は海外市場での取引割合が大きいため、関税や通商摩擦の影響が薄れると株価が反応しやすくなります。また、生活必需品セクターも輸入コストの不透明感が和らぎ、安定性が評価されました。

守りを固めながらも機動的に景気敏感株を取り入れる、柔軟な構成が確認できます。

投資家が注目すべきポイント

  1. エネルギーセクターの主役復帰
     原油市況が落ち着きを取り戻し、関税リスクが後退。今後も需給環境が安定すれば配当と株価の両面での恩恵が期待できる。
  2. ディフェンシブ+景気敏感のバランス
     生活必需品とエネルギーが上昇する一方、一般消費財が新規上位入り。景気後退懸念一辺倒ではなく、消費関連の持ち直しを織り込み始めている。
  3. 銘柄の入れ替えによる守りの強化
     ヘルスケアの比率は微増に留まり、ポートフォリオ全体では守りと攻めのバランスを調整。

まとめ

2025年7月のSBI SCHDは、セクター構成と組入銘柄の両面で変化が見られました。関税懸念の後退を背景に、エネルギーが比率を上げて主役に返り咲き、生活必需品も堅調さを維持。一方で、一般消費財の上位入りは、米国経済の底堅さと市場心理の改善を映し出しています。

投資家にとっては、こうしたセクターの変化を毎月チェックすることが、リスク管理とパフォーマンス向上の鍵となります。守りと攻めをバランスよく組み合わせたポートフォリオ構築の参考として、今後の動向に注目しましょう。

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2017年にドルコスト平均法を知り、投資に興味を持つ。2018年の旧つみたてNISA開始と同時に資産運用を開始。老後資金2000万円を目指しコツコツと積立投資中。高配当個別株投資などを経て、現在は自身が考案した『3本柱投資』を実践中。ブログでは、ナビゲーターとして登場する「ゴリラ先生」を通して、初心者の方にもわかりやすく資産運用を伝えています。先生の口調はやさしいですが、中の人はけっこうガチめに積立派です。 PVアクセスランキング にほんブログ村
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