ゴリラ先生のやさしい投資教室│第37回【補習授業】 お金から逃げると、人生の主導権も他人に渡してしまう？疑って、自分で選ぶ力の大切さ

ええ、今日はいつもより大事なお話をしますよ。
資産運用を学ぶ理由は、実は“お金そのもの”ではなく、“生き方”に関わる話だからです。

たとえば、進学、就職、引っ越し、家族との暮らし方……ほぼすべての選択には何らかのお金が関係しています。

そのとおり。お金は“行動できる範囲”そのものなんです。
だから、お金のことを知れば、選べる未来が増えます。

それは全く自然な気持ちですよ。
ですがここが大事で……“考えない”というのは、“誰かの判断に従う”ということでもあるんです。

そのとおりです。たとえば——

銀行は、集めたお金を他の企業に貸し出し、その利息で利益を出しています。
預金者は「銀行がうまく運用してくれる前提」に人生を乗せています。

給与が上がるか、昇進するか、リストラされるか。
どれも本人では決められません。

制度の見直し、支給年齢の変化……これらは自分でコントロールできません。

もちろん、預金も給与も年金も悪いものではありません。
しかし、全部を“他人の判断”に任せることは、自分の人生の舵を渡すのと同じです。

そこで大切なのが“疑う力”なんです。
疑うといっても、否定することではありません。

“これは本当に自分の未来に合うのか、ちょっと確かめてみよう”という姿勢です。

これを“疑ってみる”だけで、世界が変わります。

無理に全部疑う必要はありませんよ。
ただ、双方に明確な違いがあるという点だけは認識しておいてください。

その通りです。資産運用でも、貯金でも、保険でも、働き方でも、正解は一つではありません。

ええ。だからこそ、お金の勉強は“強制されるもの”ではなく“自分の未来を選べるようになるための力”なんです。

焦る必要はありませんよ。ゆっくり少しずつで大丈夫です。
なぜなら、今は情報が多すぎる時代。正しい情報も、怪しい情報も、無意味な情報も、すべてが混ざって押し寄せてきます。

だから、自分で選べる力が必要なんです。

そうです。お金の知識は、未来の“情報洪水”から自分を守るための防災にもなるのです。

お金と向き合うことは、自分の人生を誰かに預けず、自分の足で歩く力を持つことです。そして、疑うことは怖いことではありません。自分を守る“優しい習慣”なんです。

その気持ちがあれば十分ですよ。ゆっくり、焦らず、自分のペースで学んでいきましょう。