ゴリラ先生のやさしい投資教室│第44回 短期トレードと長期投資は、何が違うの?
スーツとメガネがトレードマークの、頼れるお金のナビゲーター。
知識は豊富だけど説明はやさしく、質問には真剣に向き合ってくれる。
今日もハルトとミナミの“なぜ?”に、穏やかに答えてくれる先生。

YouTubeで見たFIRE動画に憧れて、投資に興味を持った13歳。
テンバガーや仮想通貨にすぐ飛びつく、元気でちょっとビビりなタイプ。
まだ投資は未経験で、ミナミやゴリラ先生に教わりながら勉強中。
SNSで投資を知り、「お金の勉強って大事かも」と思い始めた13歳。
慎重派で、定期預金や貯蓄型保険に安心感を覚えるタイプ。
ハルトの勢いに振り回されつつも、一緒に少しずつ学んでいる。
はじめに
私たちはインデックスで積立投資してますけど、
どこまで分かっていればいいのか、ちょっと迷ってしまって…。

とても自然な疑問ですね。
実はそこに、短期トレードと長期投資の考え方の違いが、はっきり表れているのですよ。
短期トレードって、どんな投資?
短期トレードって、毎日売ったり買ったりするやつだよね?

はい。短期トレードは、
短い時間の値動きから利益を得ようとする投資です。
だから、チャートをずっと見ているイメージがあります。

その通りです。
短期トレードでは、
“今この瞬間に何が起きているか”
をとても大切にします。

ローソク足や出来高も、
『次にどう動きそうか』を考える材料として、
細かく見ていくことが多いですね。
集中力がいりそうだなぁ…。

ええ。
短期トレードは、判断の回数が多く、
頭も心もよく使う投資と言えます。
長期投資って、どんな投資?
じゃあ、長期投資はその反対ですか?

考え方が大きく違いますね。
長期投資は、時間を味方につける投資です。
毎日の値動きは、あまり気にしない感じ?

はい。
長期投資では、
今日や明日の価格よりも、
『何年後にどうなっていそうか』
を大切にします。

経済がゆっくり成長していくこと、
企業が時間をかけて利益を積み上げること、
そうした流れを信じて続けていく投資です。
だから、積立投資と相性がいいんですね。

その通りです。
同じチャートを見ていても、見ているものが違う
でもさ、短期トレードの人も長期投資の人も、
同じチャートを見てるよね?

ええ。
ただし、見ているポイントが違うのです。

たとえば、同じ道を見ていても、
今すぐ走りたい人と、
ゆっくり散歩したい人では、
気にするところが違いますよね。
走る人は信号とか段差を気にしそうです。

短期トレードは、
その信号や段差を細かく見ます。

一方で長期投資は、
『この道はどこまで続いているのか』
を見ているのです。
なるほど、目的が違うんだ。

はい。
どちらが正しい、間違っている、ではありません。
なぜ短期トレードは疲れやすいのか
短期トレードって、聞いているだけで大変そうです。

そう感じる方も多いですね。
短期トレードは、
正解か不正解かが、すぐに結果として表れます。
たとえるなら、毎日テストを受けているようなものです。
うわ、それはちょっと疲れそう…。

ええ。
勝っても負けても気持ちが大きく動きやすく、
心が休まりにくいのです。

一方、長期投資は、
『通知表を見るのはずっと先』
という感覚で続けられます。
長期投資では「見なくていいもの」も多い
じゃあ、長期投資の人は
何を見なくていいの?

毎日の値動き、
短期的なニュース、
一時的な出来高の増減ですね。
全部無視していいわけじゃないですよね?

はい。
知識として知っておくのは良いことです。
ただし、それを理由に行動を変える必要は、ほとんどありません。
“知っている”と“振り回される”は、まったく別なのです。
ローソク足や出来高は、どう使えばいい?
じゃあ、私たちは
ローソク足とか出来高を
どう見ればいいんでしょうか?

相場が落ち着いているか、
少し荒れているか、
その空気を感じるために見るとよいでしょう。
体温計のようなものですね。
熱があるかどうかを見るだけで、
治療しなくていい感じ?

まさにその通りです。
数字を見て、
『今は平熱だな』
『少しざわざわしているな』
と感じるだけで十分です。
自分に合った投資スタイルを選べばいい
短期トレードをしている人が、
間違っているわけじゃないんですね。

はい。
大切なのは、
自分の性格や生活に合っているか
という点です。

毎日相場を見るのが楽しい人もいれば、
静かに積み立てたい人もいます。
ボクは、
あんまり毎日ドキドキしたくないかも。

それなら、
長期投資はとても良い選択ですね。
おわりに

短期トレードと長期投資は、
勝ち負けの話ではありません。
考え方と、使うエネルギーが違うだけです。

無理をせず、
自分のペースで続けられる方法を選ぶこと。
それが、投資を長く続けるいちばんのコツですよ。
なんだか、気持ちが楽になりました。
うん。
これでチャートを見ても、
焦らずにすみそう!


