ゴリラ先生のやさしい投資教室│第17回 米国債に興味を持ったあなたへ　債券って何？株式との違いと長期投資のポイント

おやおや、お二人とも“金利”に引っ張られてしまいましたね。でもその関心、とても大切です。
今日は「債券」と「株式」の違い、そして初心者の長期投資における考え方について、わかりやすく説明しましょう。

まず「債券」っていうのは、ざっくり言うと「国や企業にお金を貸して、利子をもらう仕組み」です。

そうです。国が発行すれば「国債」、企業なら「社債」。一定の利子を受け取って、満期が来れば元本が返ってくる、というのが基本のかたちです。

その通りです。企業が潰れたり、国が財政破綻したら返ってこないリスクはありますが、基本的には株式より値動きが小さく、安全性は高めです。

これはね、いろんな債券をセットにしてプロが運用してくれる商品です。個人で一つ一つ買うのは大変ですから、分散投資の意味でも便利なんですよ。

よく気づきましたね！債券ファンドは、価格が日々変動するため、元本保証はありませんし、金利が上がると価格は下がる傾向にあります。

はい。これは「債券と金利はシーソーの関係」と覚えておくとよいでしょう。たとえば、昔の金利1%の債券があったとして、今の新しい債券は金利3%。だったら誰も1%の古い債券を買いたがらないですよね？新しい方がもらえるお金が多くなるんですから。

そうなんです。金利が上昇しているときは、既存の債券ファンドの価格が下がるリスクがあるということです。

確かに、短期的には魅力に見えます。しかし20年、30年といった長期投資を考えるなら、過去のデータから見ると株式の方がリターンは大きくなる傾向があります。

まさにその通りです。資産の一部に債券を入れることで、値動きをマイルドにする効果はありますが、若い人がコツコツ積み立てて資産形成するなら、株式中心のインデックス投資が基本です。

大切なのは、「なんとなく利回りが良さそうだから」ではなく、「どんな目的で投資するのか」を考えることです。

ふふふ、よく理解できましたね。今日の学びを忘れずに、着実に資産を育てていきましょう。