楽天SCHD vs SBI SCHD!初心者でも分かる選び方と活用法

1. はじめに
最近、投資信託の中でも「楽天SCHD」と「SBI SCHD」が注目されています。これらは、米国の人気高配当ETFであるSCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)を投資対象としており、どちらを選べば良いか迷う方も多いのではないでしょうか?
この記事では、まずSCHD自体の特徴を初心者向けに解説し、その後、楽天SCHDとSBI SCHDの違いや信託報酬、隠れコストの可能性について詳しく見ていきます。どちらが自分に合っているか判断する材料として、ぜひお役立てください。
2. SCHDとは?初心者向けに基本を解説
SCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)は、米国株式市場で取引されているETFで、以下の特徴があります:
- 投資対象:米国の高配当で財務健全な企業(ダウ・ジョーンズ米国配当100指数に連動)。
- 目的:高配当利回りと長期的な資産成長を両立。
- 低コスト運用:経費率0.06%と非常に低い。
- 分配金:年4回(3月、6月、9月、12月)。
SCHDは、安定した配当と低コストが魅力で、多くの個人投資家から支持されています。このSCHDを投資対象とする国内投資信託が「楽天SCHD」と「SBI SCHD」です。次に、両者の違いについて詳しく見ていきましょう。
3. 楽天SCHDとSBI SCHDの違いを比較
楽天SCHDとSBI SCHDは、いくつかの点で違いがあります。特に注目すべきは信託報酬と分配金の支払いタイミングです。
- 信託報酬
- 楽天SCHD:年率0.132%(税込)。ただし、投資対象ETF(SCHD)のコストを含む実質的なコストは年0.192%程度。
- SBI SCHD:年率0.1238%(税込)。投資対象ETFのコスト(SCHDの経費率0.06%)が含まれていない可能性あり。
- 分配金の支払いタイミング
- 楽天SCHD:年4回(3月、6月、9月、12月)。
- SBI SCHD:年4回(2月、5月、8月、11月)。
→ 分配金の時期が異なるため、両方を組み合わせれば毎月分配金を受け取る戦略が可能。
このように、信託報酬や分配金のタイミングに違いがあるため、それぞれの特徴を理解して選ぶことが大切です。
4. 信託報酬と隠れコストについて
楽天SCHDの信託報酬
楽天SCHDの表面上の信託報酬は年率0.132%(税込)ですが、実質的に負担するコストは投資対象ETF(SCHD)の経費率0.06%を含むため、年0.192%程度となります。この実質的なコストを明確に提示している点で、楽天SCHDは初心者にもわかりやすいと言えます。
SBI SCHDの信託報酬
一方、SBI SCHDの表面上の信託報酬は年率0.1238%(税込)ですが、投資対象ETFの経費率が含まれていない可能性があります。その場合、実質的なコストは以下のようになります:
- SBI SCHDの表面信託報酬:年0.1238%程度
- SCHDの経費率:年0.06%程度
- 実質的なコスト:年0.1838%程度
この計算では、SBI SCHDの実質コストが楽天SCHDの0.192%をわずかに下回りますが、信託報酬の透明性という点では楽天SCHDの方が優れていると感じられます。
隠れコストについて詳しく知りたい方は、下の記事をご覧ください。

5. 初心者が選ぶポイント
楽天SCHDとSBI SCHDのどちらを選ぶべきか迷った場合、以下のポイントを参考にしてください:
- コストを優先するならSBI SCHD
SBI SCHDは実質的なコストが楽天SCHDより若干低い可能性があり、コスト重視の長期投資に向いています。 - 透明性やわかりやすさを重視するなら楽天SCHD
楽天SCHDは実質コストが明確に提示されており、初心者でも安心して選びやすい商品です。 - 分配金を毎月受け取りたいなら両方を組み合わせる
楽天SCHDとSBI SCHDを組み合わせることで、以下のスケジュールで毎月分配金を受け取ることが可能です:- 楽天SCHD:3月、6月、9月、12月。
- SBI SCHD:2月、5月、8月、11月。
それぞれの特徴を理解し、自分の投資目的や好みに合った商品を選びましょう。
6. まとめ
楽天SCHDとSBI SCHDは、どちらも高配当ETF「SCHD」を投資対象とした魅力的な投資信託です。それぞれの違いを踏まえ、自分に合った選択をすることが大切です。
- コストを重視するならSBI SCHD:わずかに低いコストが魅力です。
- 透明性や楽天ポイントの活用を重視するなら楽天SCHD:実質的なコストが明確で、ポイントを使った投資が可能です。
- 分配金の受け取りを分散したいなら両方を活用:毎月分配金を受け取る仕組みを作ることができます。
初心者にとっては、どちらも少額から始められる商品で、資産形成を安心して進められます。まずは自分の目的に合った商品を選び、無理なく積み立てを始めてみてください。