ゴリラ先生のやさしい投資教室│第43回 S&P500の中身を大解剖!――「有名だから」だけじゃない、選ばれる理由
スーツとメガネがトレードマークの、頼れるお金のナビゲーター。
知識は豊富だけど説明はやさしく、質問には真剣に向き合ってくれる。
今日もハルトとミナミの“なぜ?”に、穏やかに答えてくれる先生。

YouTubeで見たFIRE動画に憧れて、投資に興味を持った13歳。
テンバガーや仮想通貨にすぐ飛びつく、元気でちょっとビビりなタイプ。
まだ投資は未経験で、ミナミやゴリラ先生に教わりながら勉強中。
SNSで投資を知り、「お金の勉強って大事かも」と思い始めた13歳。
慎重派で、定期預金や貯蓄型保険に安心感を覚えるタイプ。
ハルトの勢いに振り回されつつも、一緒に少しずつ学んでいる。
はじめに
ゴリラ先生、ボクはS&P500を積み立ててるけどさ。
正直、中身ってあんまり考えたことなかった。
アメリカの会社がたくさん入ってる、っていうイメージはありますけど……どんな基準で選ばれてるんでしょう?

とてもいい疑問ですね。
今日は、S&P500の“中身”を見ていきましょう。
ただし、最初に一つだけお伝えしておきます。
これから話す選定基準は、暗記する必要はありません。
えっ、覚えなくていいの?

はい。
大切なのは数字を覚えることではなく、
ちゃんとルールがあって選ばれていると知ることです。
S&P500って、そもそも何の集まり?

S&P500は、簡単に言うと
アメリカを代表する約500社を集めた指数です。
500社もあるんですね。

はい。
しかも特定の業界だけではありません。
IT、金融、ヘルスケア、消費関連など、
アメリカ経済を支えるさまざまな分野の企業が含まれています。
アメリカ経済そのもの、みたいな感じなんだね。

その理解で大丈夫です。
S&P500は、“一部のスター企業”ではなく、
アメリカ全体の企業活動の縮図を目指しています。
有名だから入れる、わけではない
でも、有名な会社なら
だいたいS&P500に入ってるんじゃないんですか?

そう思われがちですが、実は違います。
S&P500は、
“知名度”や“話題性”だけで選ばれている指数ではありません。
じゃあ、どうやって決めてるの?

ここからが、今日の本題です。
S&P500には、銘柄を選ぶための基準があります。
S&P500の銘柄選定基準(暗記しなくて大丈夫です)

繰り返しますが、
ここは覚えるための話ではありません。
“こういうチェックを通った会社が集まっているんだ”
と知ってもらえれば十分です。
アメリカの企業であること

まず大前提として、
S&P500はアメリカの企業で構成されています。
アメリカ経済を表す指数ですもんね。

そのとおりです。
本社がアメリカにあり、
アメリカ市場を代表する企業であることが求められます。
会社の規模が十分に大きいこと

次に、会社の規模です。
小さい会社は入れないの?

基本的には入りにくいですね。
S&P500は“大型株指数”と呼ばれることもあります。
これは、
指数として安定した動きをするためでもあります。
株が活発に売買されていること(流動性)
株が売買されているかどうかも関係あるんですか?

とても重要です。
株がほとんど取引されない会社だと、
価格が歪みやすく、指数として扱いづらくなります。
S&P500は、
誰でも売買しやすい株で構成されることを重視しています。
一定期間、利益を出していること
利益も条件に入るんだね。

はい。
S&P500は、継続的に利益を出している企業を重視します。
赤字が続いている企業は、
基本的に選ばれにくい仕組みです。
成長途中の会社より、
ある程度安定してる会社が多いんですね。

その理解で大丈夫です。
業種や市場全体のバランスも考えられる

もう一つ大切なのが、
全体のバランスです。
バランス?

はい。
たとえば、特定の業界だけが増えすぎないように、
調整が入ることがあります。
S&P500は、特定の業種だけではなく、
“アメリカ経済全体”を映すことを目的にしている指数です。
ずっと同じ500社ではない、という安心感
じゃあ、一回入った会社は
ずっとS&P500に残るんですか?

いい質問ですね。
実は、そうではありません。
S&P500は、定期的に見直しが行われます
入れ替えがあるってこと?

はい。
成績が落ちたり、条件を満たさなくなった企業は外れ、
成長して条件を満たした企業が新しく入ります。
この入れ替えがあるからこそ、
指数としての質が保たれているんですね。
S&P500は「個別株選びを代わりにやってくれる仕組み」
なんだか、人がちゃんと管理してる感じだね。

その通りです。
S&P500は、“何も考えられていない指数”ではありません。
個別株でやると大変な作業を、仕組みとして代わりにやってくれていると考えると分かりやすいですね。
だから、長く使われてるんですね。
それでも万能ではない、という話

ただし、どんな指数にも特徴と注意点はあります。
S&P500は、
アメリカに集中した指数です。
為替の影響とかもあるよね。

そうですね。
アメリカ経済が好調なときは力強いですが、
そうでないときは影響も受けます。
だからこそ、
“中身を知ったうえで付き合う”ことが大切です。
まとめ:中身を知ると、安心の理由が分かる
今日の話で、
S&P500が『なんとなく安心』じゃないって分かりました。
ルールがあるから、安心できるんだね。

その通りです。
S&P500は、有名だから選ばれている指数ではありません。
明確な基準と、定期的な見直しによって、
“指数としての品質”が保たれています。
選定基準を暗記する必要はありません。
ただ、仕組みを知っているだけで、
相場との付き合い方はずっと落ち着いたものになります。
それが、長く投資を続けるうえで、
とても大切なことなのですよ。


