これが結論!高配当株はこの2点でOK!オルカンと合わせてインカムとキャピタル両取りの3本柱投資!

はじめに
「投資って難しい。何に投資すればいいか分からない」
「配当金があると嬉しいけど、それだけでいいの?」
「オルカンって積立してるけど、この先どうすれば?」
そんな悩みに答えるのが、筆者がたどり着いた3本柱投資です。
この投資法は、
- 全世界株式であるオールカントリー(オルカン)で資産を土台から育て、
- 安定的なインカム源として国内J-REITと米国高配当株(SCHD)を加える構成です。
この記事では、「高配当株はこの2点でOK!」という結論を軸に、なぜこの3本柱が最適なのか、実践的に解説します。
高配当株はこの2点でOK!
高配当株といえば、配当利回りの高さばかりが話題になりますが、本質的に大切なのは次の2点です。
① 安定した配当が続いているか
高配当利回りでも、すぐに減配してしまう企業には意味がありません。
むしろ「安定して何年も増配・維持している企業か」を見るべきです。
- 過去5年以上減配なし
- 利益の中から無理なく配当を出せている(配当性向)
こうした企業こそ、「安心して長期保有できる」高配当株です。
② 株価が成長する余地があるか(キャピタル)
配当がもらえても、株価が右肩下がりでは意味がありません。
「配当で利益を得ているのに、含み損で精神的にキツい」
そんな状況を避けるためにも、株価がある程度成長する力を持っているかどうかをチェックする必要があります。
高配当株の代表:SBI・S・米国高配当株式ファンドの強み
筆者が高配当株の主軸として選んでいるのが、SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)です。これは、米国の優良な高配当株ETF「SCHD」に連動する投資信託で、以下のような強みがあります。
✅ 連続増配企業を中心とした構成
このファンドが投資する「SCHD」は、10年以上連続で配当を出している優良企業を厳選しています。
例えばマクドナルドやペプシコ、ホーム・デポなど、誰もが知る企業で構成されており、配当の安定性は非常に高いです。
✅ 年4回分配+増配傾向
このファンドは「年4回決算型」なので、3月・6月・9月・12月に分配金が出ます。
ドル建てベースで見れば、毎年増配傾向が続いており、インカム源としての信頼性も高いのが特徴です。
✅ キャピタル(値上がり)も狙える
高配当株と聞くと「成長性がない」と思われがちですが、SCHDはS&P500と同等、あるいはそれ以上の成績を出した年もあります。
- 値上がり益(キャピタル)+安定配当(インカム)
→ この両取りが、3本柱投資の要の1つです。
✅ 為替分散・ドル資産の保有が可能
SBI・S・米国高配当株式ファンドは円建てで投資できる一方、中身は米国企業なので「ドル資産」を保有しているのと同じ効果があります。
日本の物価が上がったとき、ドル建て資産が価値の防波堤になるのも魅力です。
国内インカムの柱:J-REIT ETFの強み
日本国内の不動産に投資するのが「J-REIT」。ETFを使えば、数万円から複数の不動産に分散投資できます。
✅ 賃料収入を原資とする安定配当
J-REITは、オフィスビルや住宅、物流倉庫などの不動産を所有し、その家賃収入を投資家に還元しています。
- 配当利回りは年3.5〜4.5%と高水準
- 不動産のように安定した収入を得られる
家賃という景気に左右されにくい収入源がベースになっているため、インカム重視の投資家には最適です。
✅ 金利との相関性に注意
J-REITは金利が上がると価格が下がりやすいため、投資タイミングやポートフォリオ内での比率に注意が必要です。
とはいえ、インフレ=賃料上昇につながる面もあり、うまく設計すればインフレ対策にもなります。
✅ 手数料が低く、NISA対象商品も豊富
たとえば「NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)」など、信託報酬が0.2%以下のJ-REIT ETFも多く、コスト効率が非常に高いのも強みです。もちろん、つみたてNISA対象ではないものの、新NISAの成長投資枠にはしっかり入ります。
オルカンで築いた資産をどう活かすか
「オルカン」とは、全世界の株式に投資するインデックスファンド。筆者自身も資産形成の初期はオルカンやS&P500に集中投資してきました。
✅ 配当金は出ないが、再投資効率が高い
オルカン(再投資型)は配当金を出さず、ファンド内で自動的に再投資される仕組みです。
これにより、税金の繰り延べ効果があり、複利の力を最大限に引き出すことができます。
✅ 高配当フェーズへの自然な橋渡し
ある程度オルカンで資産が育ったら、そこから取り崩すのではなく、高配当株を追加していくのが筆者の戦略。
「育てた木(オルカン)+ 実を収穫する木(高配当)」という組み合わせは、老後のキャッシュフロー設計にも最適です。
なぜTOPIXではなくオルカンなのか?
筆者も以前はTOPIX(日本株インデックス)を組み込んでいましたが、現在はオルカンで代用+進化させています。
● 理由1:TOPIXは配当は出るが成長力が弱い
- 配当利回り:1.5〜2%前後
- 値上がり益は限定的(失われた30年)
● 理由2:オルカンは全世界をカバーしつつ、成長性が高い
- 米国を中心に成長する企業に投資
- 新興国や欧州も組み込むことで地域分散
- 配当は出ないが、そのぶん効率よく自動で再投資
→ キャピタル重視の「土台資産」として、TOPIXよりも合理的です。
3本柱投資のメリットと注意点
✔ メリット
- インカム(配当)とキャピタル(値上がり)を両立できる
- 通貨(円・ドル)、地域(日本・米国・世界)、資産(株式・不動産)の3重分散
- ETF・投資信託を使うことで手数料が非常に安い
✘ 注意点
- 配当の受取時期や税区分がバラバラになる(手間と管理)
- 為替リスク(米国高配当部分)は一定あり
- J-REITは金利上昇に弱い
まとめ:高配当とオルカンを組み合わせた最適解
筆者が導き出した結論、それは──
「オルカンで育て、高配当株で収穫する」戦略こそが、
資産形成と資産活用をつなぐ最適解である。
3本柱投資は、オルカン(再投資型)でキャピタルを育て、SBI・S・米国高配当株式ファンドとJ-REIT ETFでインカムを得る、そんな攻守一体の投資法です。
また煩雑な管理も必要としない点も強みです。
これから高配当投資を始めたい方にも、すでにオルカンで積み立てている方にも、ぜひ取り入れてほしい考え方です。