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ゴリラ先生のやさしい投資教室│第34回【補習授業】 なぜ人はローンを組みたくなるの?──“異時点間の選択”を学ぼう

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スーツとメガネがトレードマークの、頼れるお金のナビゲーター。
知識は豊富だけど説明はやさしく、質問には真剣に向き合ってくれる。
今日もハルトとミナミの“なぜ?”に、穏やかに答えてくれる先生。

ゴリラ先生
ゴリラ先生

YouTubeで見たFIRE動画に憧れて、投資に興味を持った13歳。
テンバガーや仮想通貨にすぐ飛びつく、元気でちょっとビビりなタイプ。
まだ投資は未経験で、ミナミやゴリラ先生に教わりながら勉強中。

宇佐美ハルト
宇佐美ハルト

SNSで投資を知り、「お金の勉強って大事かも」と思い始めた13歳。
慎重派で、定期預金や貯蓄型保険に安心感を覚えるタイプ。
ハルトの勢いに振り回されつつも、一緒に少しずつ学んでいる。

亀山ミナミ
亀山ミナミ

はじめに

宇佐美ハルト
宇佐美ハルト

先生、昨日の授業で“ローンは未来の自由を減らす”って聞いてから、ちょっと気になってることがあるんだ。

亀山ミナミ
亀山ミナミ

私もです。なんで人って、わざわざローンを組んででも“今すぐ欲しい”って思っちゃうんですか?

ゴリラ先生
ゴリラ先生

うんうん、いい質問ですね。実はそれ、“脳のクセ”なんです。行動経済学では『異時点間の選択(いじてんかんのせんたく)』と呼ばれています。
今日は異時点間の選択について掘り下げてみましょう

異時点間の選択ってなに?

ゴリラ先生
ゴリラ先生

異時点間の選択とは、“今の満足”と“未来の利益”を比べて、どちらを選ぶか”という意思決定のことです。

宇佐美ハルト
宇佐美ハルト

ふーん、今と未来のどっちを取るかってこと?

ゴリラ先生
ゴリラ先生

そう。そのとき、人はたいてい“今”を選んでしまうんです。

亀山ミナミ
亀山ミナミ

でも、未来の方が得になることもありますよね?

ゴリラ先生
ゴリラ先生

そうなんです。でも私たちは、“今すぐもらえる喜び”を大きく感じる一方で、“将来もらえる利益”を小さく見積もってしまう。これを“時間的割引(じかんてきわりびき)”といいます。

宇佐美ハルト
宇佐美ハルト

割引?安くなるやつ?

ゴリラ先生
ゴリラ先生

ちょっと違いますね(笑)。将来の価値を“心の中で割り引いて”小さく感じてしまう、という意味なんです。

「今1万円」vs「1年後に1万1,000円」

ゴリラ先生
ゴリラ先生

ここで質問です。今ここで“1万円”をもらうのと、“1年後に1万1,000円”をもらうの、どっちがいいですか?

宇佐美ハルト
宇佐美ハルト

うーん……1万円かな。すぐ使えるし!

亀山ミナミ
亀山ミナミ

私もたぶん、今すぐもらいたいです。

ゴリラ先生
ゴリラ先生

そうですよね。多くの人が同じ答えを出します
でも、1年後に1万1,000円なら“利回り10%”なんです。投資ならかなり高いですよね?

亀山ミナミ
亀山ミナミ

あっ!たしかに!

ゴリラ先生
ゴリラ先生

それでも“今”を選ぶのは、脳が“即時の快楽”を優先してしまうから。これがローンを組みたくなる心理の正体なんです。

ローンは「未来の自分からお金を借りる行為」

宇佐美ハルト
宇佐美ハルト

つまり、ローンを組むって“未来より今を選んでる”ってこと?

ゴリラ先生
ゴリラ先生

その通りです。ローンは、“未来の自分のお金”を先に使って、今の自分を満足させる仕組みなんです

亀山ミナミ
亀山ミナミ

うわぁ…なんか聞くとちょっと怖いですね。

ゴリラ先生
ゴリラ先生

だからといって、ローンが全部悪いわけではありませんよ。
ただ、“未来の自分がちゃんと支えられるか”を考えて選ぶことが大事なんです。

宇佐美ハルト
宇佐美ハルト

“未来の自分”にツケを回すかどうか、ってことか。

ゴリラ先生
ゴリラ先生

ええ。“今の快楽”と“未来の安心”をどうバランスさせるか、それが異時点間の選択なんです。

人が未来を軽く見てしまう理由

亀山ミナミ
亀山ミナミ

でも、どうして人間って未来を軽く見ちゃうんですか?

ゴリラ先生
ゴリラ先生

いい質問です。脳の仕組みに原因があります。
私たちは、“未来の痛みや不安”をリアルに想像するのが苦手なんです

宇佐美ハルト
宇佐美ハルト

たしかに、“来月の出費”とか、後になってから気づくこと多いもんなぁ。

ゴリラ先生
ゴリラ先生

それに、“今の楽しみ”は目の前にありますが、“将来の利益”はぼんやりしてますよね。
人間は“確実な喜び”を過大評価して、“あいまいな未来”を過小評価するんです。

亀山ミナミ
亀山ミナミ

それで、ローンみたいに“今すぐ手に入る選択”をしてしまうんですね。

ゴリラ先生
ゴリラ先生

そういうことです。ローンの誘惑は、脳の構造がつくる“心理のワナ”なんですよ。

投資は「未来の自分を優先する選択」

ゴリラ先生
ゴリラ先生

逆に言えば、投資は“未来の自分を優先する選択”なんです。

宇佐美ハルト
宇佐美ハルト

ローンは“今の満足”で、投資は“未来の安心”?

亀山ミナミ
亀山ミナミ

なるほど!投資って、ただお金を増やすだけじゃなくて、“未来を意識する習慣”なんですね!

ゴリラ先生
ゴリラ先生

その通りです。将来をちゃんと想像できる人ほど、投資でもローンでも失敗しにくくなります

まとめ

ゴリラ先生
ゴリラ先生

では、今日の補習のまとめです。

本日のまとめ
  • 異時点間の選択とは、「今」と「未来」を比べてどちらを選ぶかという意思決定のこと。
  • 人は“今の快楽”を優先しやすく、“未来の負担”を軽く見てしまう。
  • ローンは“未来の自分からお金を借りる”行為。
  • 投資は“未来の自分にプレゼントする”行為。
  • お金の使い方を決めるときは、「今の自分」と「未来の自分」の両方に納得できる選択を。
宇佐美ハルト
宇佐美ハルト

なんかローンのことだけじゃなくて、“生き方”の話にも聞こえるね。

亀山ミナミ
亀山ミナミ

“今の自分”と“未来の自分”が仲良くできるように、お金を使うってことだよね。私たちも意識しておきたいね。

ゴリラ先生
ゴリラ先生

そうです。資産運用もローンも、どちらも“時間の使い方”の話。
時間を味方につける人が、最後に一番豊かになるんですよ。

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ABOUT ME
当ブログ管理人
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サラリーマン
2017年にドルコスト平均法を知り、投資に興味を持つ。2018年の旧つみたてNISA開始と同時に資産運用を開始。老後資金2000万円を目指しコツコツと積立投資中。高配当個別株投資などを経て、現在は自身が考案した『3本柱投資』を実践中。ブログでは、ナビゲーターとして登場する「ゴリラ先生」を通して、初心者の方にもわかりやすく資産運用を伝えています。先生の口調はやさしいですが、中の人はけっこうガチめに積立派です。 PVアクセスランキング にほんブログ村
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