ゴリラ先生のやさしい投資教室│第12回 『リスクとリターン』ってなに?ブレ幅と成果のほんとうの意味

スーツとメガネがトレードマークの、頼れるお金のナビゲーター。
知識は豊富だけど説明はやさしく、質問には真剣に向き合ってくれる。
今日もハルトとミナミの“なぜ?”に、穏やかに答えてくれる先生。

YouTubeで見たFIRE動画に憧れて、投資に興味を持った13歳。
テンバガーや仮想通貨にすぐ飛びつく、元気でちょっとビビりなタイプ。
まだ投資は未経験で、ミナミやゴリラ先生に教わりながら勉強中。

SNSで投資を知り、「お金の勉強って大事かも」と思い始めた13歳。
慎重派で、定期預金や貯蓄型保険に安心感を覚えるタイプ。
ハルトの勢いに振り回されつつも、一緒に少しずつ学んでいる。

はじめに

ねぇミナミ、昨日見た投資の動画で“リスクとリターンはセットです”って言ってたけど…

そうそう。“リスク=危険”って思っちゃうから、なんか怖いんだよね

ふむふむ、それは投資初心者にとっていちばんつまずきやすいところですね!今日は“リスク”と“リターン”のほんとうの意味を、例え話でやさしく解説していきましょう!
リスクって「危ないこと」じゃないの?

だって“リスクがある”って聞いたら、なんか事故とか借金とか、危険なイメージが…

日常では“危険”という意味で使われますが、投資の世界では“ブレ幅”のことを指します!

ブレ幅?

たとえば、くじ引きで『100円払って、当たれば1,000円、外れたら0円』っていうくじがあったとします。これはリスクが大きいですよね?

外れたら何も残らないと考えると怖いです…

一方で、100円払って103円か97円がもらえるくじなら、ブレ幅は小さい。つまりリスクが小さいということなんです!

最悪でも97円返ってくるなら、そのくじ引いてみたいかも!
リターンは「どれだけ増えたか」

じゃあ、リターンは“得した分”ってことですか?

その通りです。投資では『お金がどれだけ増えたか(または減ったか)』を“リターン”と呼びます。たとえば…
- 100万円を投資 → 1年後に105万円 → リターンは+5%
- 100万円が90万円に減った → リターンは-10%

リターンって、“結果の数字”って感じなんですね

そうです。“頑張って種まきしたら、どれだけ実ったか”という農家さんの感覚に似てますね!
リスクとリターンは“兄弟みたいな関係”

大事なのは、“リスクとリターンは仲良し兄弟”だということです

兄弟?

そう、高リターンには、必ず高リスクがくっついてくるんです

リターンだけ欲しい!はムリなんだ…

低リスク高リターンと宣伝している投資商品は、高確率で詐欺かリスクを隠しています。甘い話に飛びついて大やけどするのは、投資初心者のあるあるなので、人ごとだと思わずに注意してください!投資詐欺については、この記事を参考にしてください。

たとえ話で理解しよう!
例①:お年玉での買い物
- Aくん:1万円のお年玉を全部貯金(リスク0%・リターン0.002%)
- Bくん:1万円で古着屋のくじ引きに挑戦(当たりはブランド服・ハズレは靴下)
→ Aくんは損も得もなく安心。Bくんはブランド服が出れば得だが、ハズレれば損。
Bくんはリスク大・リターン大。Aくんはリスク小・リターン小。
例②:遊園地のアトラクション
- メリーゴーランド(ゆったり・安心)=低リスク・低リターン
- 絶叫ジェットコースター(スリル・怖さ)=高リスク・高リターン
投資も同じ。どれに乗るかは自分の性格や目的次第です!
「自分に合ったリスク」の考え方

でも、どのくらいのリスクなら大丈夫かなんて、どうやって決めればいいんでしょうか…?

いい質問です!それは、“どのくらいの下がり幅なら心が折れないか”で考えるといいですよ

投資しているお金が全部なくなっちゃったら…って想像して、ドキドキしたらダメ、って感じ?

投資したお金が全部なくなる、は少し極端ですが、考え方は合っています。もしドキドキするようなら、投資に回しているお金が多すぎるのかもしれませんよ。
まとめ|リスクとリターンは表裏一体!
- 投資の「リスク」は“値動きのブレ幅”のこと(=危険とは限らない)
- 「リターン」は“どれだけ得したか・損したか”の結果
- 高リターンには高リスクがセット!
- 自分に合ったリスクを選ぶのが、資産運用の第一歩!
ゴリラ先生のひとこと

投資のリスクとは“振れ幅”であって、“危険そのもの”ではありません。むしろリスクがあるからこそ、リターンがあるとも言えるのです。焦らず、自分に合った“乗り物”を選びましょう!
