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はじめに
資産運用を始めるとよく耳にする「リバランス」という言葉。聞いたことはあるけれど、具体的に何をするのか、なぜ重要なのかを理解していない方も多いのではないでしょうか?リバランスは、長期的な資産形成を成功させるために欠かせないプロセスです。この記事では、リバランスの基本から「ノーセルリバランス」を含めた実際のやり方までを初心者にもわかりやすく解説します。
1. リバランスとは?
- リバランスの基本
リバランスとは、投資ポートフォリオ(資産の配分)を元の計画通りの比率に戻すことを指します。投資を続けていると、株価や債券価格の変動により、当初の配分からずれてしまいます。そのずれを修正するのがリバランスです。
- 具体例:株式と債券の配分がずれた場合
例えば、株式70%・債券30%で運用を始めた場合、株式が大きく値上がりすると配分が80%・20%に変わることがあります。このままだと、リスクが高まりすぎる可能性があるため、再び70%・30%に戻す作業がリバランスです。
2. なぜリバランスが重要なのか?
- リスクをコントロールするため
リバランスを行うことで、ポートフォリオ全体のリスクを計画通りに抑えることができます。資産が偏ると、想定外の市場変動で大きな損失を被る可能性が高まります。
- 利益確定のチャンスになる
リバランスでは、値上がりした資産を一部売却し、値下がりした資産を購入することになります。これにより、高値で売り、安値で買うという投資の基本を自然に実行できます。
- 長期的な資産形成を助ける
定期的なリバランスを行うことで、リスクを抑えながら計画的に資産を増やしていくことが可能です。
3. リバランスの方法
3-1. 手動で行う方法
定期的にポートフォリオを確認し、当初の目標配分と比較します。ずれが大きい場合、以下のように調整します:
- 値上がりした資産を売却する。
- 値下がりした資産を買い増す。
3-2. ノーセルリバランスの活用
ノーセルリバランスとは、売却せずに追加投資で資産配分を調整する方法です。この手法は特に課税口座での運用に向いています。以下のような流れで行います:
- 値下がりした資産を優先的に買い増す。
- 配分が目標に近づくまで調整を続ける。
メリット
- 売却による税金が発生しない。
- 手数料が抑えられる場合がある。
デメリット
- 配分調整に時間がかかる場合がある。
- 毎月の追加投資額が限られる場合、調整が難しい。
4. リバランスのタイミングと注意点
- タイミングの目安
- 年に1~2回の頻度で確認する。
- 資産配分が一定の範囲(例:±5%)を超えた場合に行う。
- コストに注意
- リバランスでは売買が発生するため、手数料や税金がかかる場合があります。特に課税口座の場合は注意が必要です。
- 新NISAやiDeCoを活用
非課税制度を利用すれば、リバランス時に税金を気にする必要がありません。
5. リバランスを取り入れた資産形成の例
インデックスファンドでのリバランス
例えば、「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」のようなバランスファンドを利用すると、自動的に8つの資産が均等配分されるよう運用されます。これにより、自分でリバランスを行う手間を省けます。
個別ファンドでのリバランス
株式(例:S&P500ファンド)と債券(例:国内債券ファンド)を自分で組み合わせて運用する場合、1年に1度、配分をチェックし調整するのが一般的です。
ノーセルリバランスの具体例
例えば、株式70%・債券30%のポートフォリオが、株式80%・債券20%に偏った場合、追加投資を債券ファンドに集中することで元の配分に戻すことが可能です。これにより、売却によるコストを回避しつつ、リスクを調整できます。
まとめ
リバランスは、投資のリスクをコントロールし、計画通りに資産を育てるための重要な作業です。ノーセルリバランスのようなコストを抑える方法も取り入れながら、自分に合ったリバランス方法を選ぶことで、効率的な資産形成が可能です。長期的な視点でリバランスを活用し、安定した資産運用を目指しましょう!
ABOUT ME
2017年にドルコスト平均法を知り、投資に興味を持つ。2018年の旧つみたてNISA開始と同時に資産運用を開始。老後資金2000万円を目指しコツコツと積立投資中。