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今さら人に聞けない投資用語!『株式分割』ってなに?

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はじめに

株式投資をしていると、「株式分割」や「株式併合」という言葉を目にすることがあります。証券会社の画面やニュースで「1:2の分割」「10:1の併合」と書かれていると、なんだかややこしく感じるかもしれません。

しかし、実際にはこれらは企業が株式の見え方や投資しやすさを調整する仕組みであり、投資家にとっては基本中の基本ともいえる内容です。今回は、「株式分割」と「株式併合」の意味や目的、実際の事例、そして投資家への影響について詳しく解説します

株式分割とは?

株式分割とは、1株を複数の株に分けることを指します。たとえば「1:2の株式分割」であれば、1株が2株に増えます。

例:株式分割の計算

  • 株価10,000円で100株(合計100万円)を持っていたとします。
  • 1:2の株式分割が行われると、200株になります。
  • 株価は半分の5,000円に調整され、資産総額は依然として100万円のままです。

1個100円のリンゴを半分に割ると、50円の半分りんごが2個になりますが、トータルの価値は変わらないというイメージです。

株式分割の目的

  1. 投資単価を下げる
    株価が高くなりすぎると少額投資家が手を出しづらくなります。分割によって株価を引き下げ、買いやすくするのが狙いです。
  2. 株主数の拡大
    株価が下がれば新たな投資家が参入しやすくなり、株主の裾野が広がります。
  3. 流動性の向上
    投資家が増えれば売買も活発化し、市場での価格形成がスムーズになります。

株式分割の事例

日本でも株式分割はよく行われています。

  • トヨタ自動車(2021年)
    1株を5株に分割。株価が高くなりすぎて個人投資家が買いづらくなっていたため、投資単価を下げて株主数の拡大を狙いました。分割後は売買が活発化し、流動性の改善につながりました
  • 任天堂(2015年)
    株価が数万円台と高額で個人投資家には手が出しにくい水準だったため、1:4の分割を実施。分割後は株価が取引しやすい水準になり、株主数が増加しました

これらの事例からも、株式分割は「投資家層を広げるための前向きな施策」として使われることが多いと分かります。

株式併合とは?

一方で株式併合とは、複数の株を1株にまとめることを指します。

例:株式併合の計算

  • 株価100円で1000株(合計10万円)を持っていたとします。
  • 「10株を1株に併合」すると、保有株数は100株に減ります。
  • 株価は10倍の1000円となり、資産総額は変わらず10万円のままです。

1個10円のイチゴ×10個を、1袋にまとめて1袋100円にしてもトータルの価値は同じというイメージ。

株式併合の目的

  1. 株価水準の引き上げ
    株価が低すぎると「不人気株」「ペニー株」と見なされることがあります。併合によって株価を引き上げ、企業イメージを改善します
  2. 上場基準を守るため
    東証では「売買単位×株価=5万円以上」といった上場維持の基準があります。株価が低迷すると基準を満たせなくなるため、併合で株価を上げて対応することがあります。

株式併合の事例

株式併合は株価が極端に低い企業や、上場維持基準を満たすために行われることが多いです。

  • みずほフィナンシャルグループ(2017年)
    株価が低位にとどまっていたため、10株を1株に併合。株価を引き上げ、東証基準を満たす狙いがありました。
  • 日本航空(JAL)再上場時(2012年)
    1株あたりの価格を高めに設定することで「安定した株主層」を取り込み、信頼性をアピールしました。

このように株式併合は、必ずしもネガティブな意味ではなく、企業戦略の一環として用いられることもあります。

株式分割と併合の違い

整理すると、次のようになります。

  • 株式分割:株価を下げて投資しやすくする。株主を増やす、流動性を高める狙い。
  • 株式併合:株価を上げて企業イメージや上場基準を守る。株価低迷の是正策として使われることが多い。

どちらも投資家の保有資産総額は変わらないのがポイントです

投資家が気をつけるべきこと

  1. 分割はポジティブサインとされやすい
    成長企業が投資家層拡大を狙って行うことが多い。株価が短期的に上昇するケースもあります。
  2. 併合は必ずしも悪いニュースではない
    株価低迷の改善策として行われる場合もあれば、上場基準維持のために必要な措置として実施される場合もある。背景を見極めることが重要です
  3. 端株処理に注意
    併合で端数が発生した場合は証券会社が売却して現金で戻す処理が行われます。思ったより株数が減ってしまう可能性もあるため、事前に理解しておきましょう。

まとめ

「株式分割」とは1株を複数に分けて株価を下げる仕組みであり、「株式併合」とは複数の株をまとめて株価を上げる仕組みです。

  • 株式分割:投資家層を広げ、流動性を高めるポジティブな施策
  • 株式併合:株価水準を調整し、上場基準を守るための施策

どちらも投資家の資産総額は変わらないため、数字だけに惑わされず、その背景にある企業の意図や経営戦略を理解することが大切です。

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サラリーマン
2017年にドルコスト平均法を知り、投資に興味を持つ。2018年の旧つみたてNISA開始と同時に資産運用を開始。老後資金2000万円を目指しコツコツと積立投資中。高配当個別株投資などを経て、現在は自身が考案した『3本柱投資』を実践中。ブログでは、ナビゲーターとして登場する「ゴリラ先生」を通して、初心者の方にもわかりやすく資産運用を伝えています。先生の口調はやさしいですが、中の人はけっこうガチめに積立派です。 PVアクセスランキング にほんブログ村
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