つみたて投資枠、18歳未満にも開放へ?未成年から始める資産形成の可能性

はじめに
金融庁が2026年度の税制改正要望として、NISAのつみたて投資枠を18歳未満にも開放する方向で検討に入りました。
2023年末でジュニアNISAが終了して以来、未成年の投資環境は空白状態になっていましたが、再び子どもも対象にした資産形成制度が復活する可能性が出てきたのです。
「子どもが投資なんて早いのでは?」と思う人も多いかもしれません。
しかし、資産形成の世界では 「時間こそ最大の味方」。早くから投資を始めることで得られるメリットは計り知れません。
現在の制度と今回の検討
- 現行制度:新NISAの「つみたて投資枠」は18歳以上が対象。未成年は利用できない。
- ジュニアNISA:2016〜2023年まで存在した未成年向け非課税制度。ただし使い勝手が悪く人気は限定的で、制度は廃止。
- 今回の提案:2026年度から18歳未満もつみたて投資枠を利用可能にする方向で検討。
もし実現すれば、未成年口座を通じて子どもの名義で長期投資を始められるようになり、再び「子どものための資産形成」の選択肢が広がります。
なぜ未成年から投資を始めるのか?
1. 複利効果を最大限に活かせる
資産運用の最大の武器は「複利」です。
投資で得た利益を再投資することで、利益が利益を生み、雪だるま式に資産が増えていきます。
この効果は「投資期間が長いほど強力」になります。

2. 投資リテラシーを早くから身につけられる
子どもが実際に投資のプロセスを経験することで、「なぜ株価は上がったり下がったりするのか」「お金を増やすには時間が必要」という感覚を自然に学べます。
これは社会に出てから大きなアドバンテージになります。
3. 教育資金・自立資金の備えにもなる
親が子どもの名義で投資を積み立てておけば、大学進学や社会人生活のスタート時にまとまった資産を持たせることができます。
教育資金の一部を「貯金」ではなく「投資」で用意する、という選択肢が広がります。
このように子どもに投資をさせるメリットは計り知れません。少額からでも始めることで、様々な面で子どものためになってくれるでしょう。
シミュレーション:未成年から投資を始めたらどうなる?
具体的な例を見てみましょう。
- ケース1:10歳から月1万円を積み立て、年利5%で運用
- 20年間(30歳まで)積み立てると、
- 元本:240万円
- 運用益:およそ170万円
- 合計:約410万円
- 20年間(30歳まで)積み立てると、
- ケース2:20歳から月1万円を積み立て、同じく年利5%で運用
- 10年間(30歳まで)積み立てると、
- 元本:120万円
- 運用益:約34万円
- 合計:約154万円
- 10年間(30歳まで)積み立てると、
→ たった10年の差で、30歳時点の資産は 2.5倍以上 の開きが生まれます。
このように、投資を始める年齢が早いほど「複利の魔法」が強力に効いてくるのです。
注意すべき点
もちろん、未成年が投資をするうえでの注意点もあります。
- 親の理解と管理が不可欠
未成年口座は親が代理で管理する形になるため、保護者自身が投資を理解していることが前提です。 - 投資は「短期で儲ける手段」ではない
子どもに教えるときは「時間をかけて資産を育てる仕組み」だと伝える必要があります。 - 商品選びはシンプルに
最初はインデックスファンドやつみたて向けの投資信託など、わかりやすく分散された商品に限定した方が安心です。
親子で投資を学ぶ工夫
- 一緒に証券口座を開く体験をする
子どもに「投資は特別なことではなく仕組みのひとつ」と感じさせられます。 - 積立金額をお小遣いから一部出してみる
「自分のお金が投資で育つ」経験が強い学びになります。 - 運用レポートを一緒に読む
増えたり減ったりする数字を見て、経済や世界の動きに関心を持つきっかけにできます。
おわりに
資産形成は、早ければ早いほど有利です。
今回の「つみたて投資枠の未成年開放」が実現すれば、子どもの名義で長期投資を行い、複利効果を最大限に活かすことができます。
せっかくの機会ですから、親が代理で投資をするだけでなく、ぜひお子さんと一緒に「なぜ投資をするのか」「どうやってお金が増えていくのか」を話し合ってみてはいかがでしょうか。
投資の経験そのものが、子どもにとって一生モノの財産になるはずです。