【2025年12月】SBI・S・米国高配当株式ファンド(SBI SCHD)月次レポート|分配を出しながら積み上げた1か月
はじめに
2025年12月の米国株式市場は、11月の大きな上昇を経て、ひと息つくような展開となりました。
大きな材料が次々と出る月ではなく、値動きそのものも比較的落ち着いています。
こうした月に、高配当株ファンドの月次レポートをどう受け止めるかは、とても大切です。
なぜなら、高配当ファンドは「毎月株価が大きく上がること」を目的とした商品ではなく、
分配を受け取りながら、時間をかけて積み上げていく運用を前提としているからです。
SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型/SBI SCHD)の12月月次レポートは、
まさにその性格がよく表れた内容でした。
本記事では、派手な数字に注目するのではなく、
「淡々と役割を果たした1か月」という視点から整理していきます。
12月の基準価額と分配をどう見るか
12月末時点の基準価額は10,202円となり、前月からは小幅な上昇にとどまりました。
11月の大きな上昇と比べると、物足りなく感じる方もいるかもしれません。
ただし、12月は1万口当たり90円の分配金が支払われています。
高配当ファンドの場合、基準価額の動きだけを見ると、
実際の運用成果を正しく捉えられないことがあります。
大きく動かない月に見える、高配当ファンドの役割
高配当株ファンドは、上昇相場ではインデックスに見劣りする場面もあります。
一方で、相場が落ち着いた局面や方向感の出にくい月には、
値動きのブレを抑えながら、インカムを積み上げる役割が際立ちます。
12月のSBI SCHDは、まさにその位置づけでした。
急騰も急落もせず、セクター構成や銘柄配分にも大きな変化はありません。
その代わり、分配を出しながら、基準価額も小幅ながらプラスを維持しています。
セクター構成に表れる“平常運転”
12月時点のセクター構成を見ると、エネルギー、生活必需品、ヘルスケアといった、
景気や金利環境の変化を受けにくい業種が引き続き中心となっています。
金融や資本財といった景気敏感な業種も一定割合組み込まれていますが、
どこか一つに偏ることはなく、全体としてバランスが取れた構成です。
11月から12月にかけて、
「大きな入れ替えが行われた」「テーマが変わった」
といった印象はありません。
個別銘柄の安定感が示すもの
組入上位銘柄を見ても、
医薬品、生活必需品、エネルギー、通信といった、
事業基盤が比較的安定した企業が並んでいます。
12月は、特定の銘柄が大きく評価されたというよりも、
それぞれが「いつも通りの役割」を果たした月でした。
こうした銘柄構成は、
短期的な値上がりを狙う投資とは相性が良くありません。
11月と12月を並べて考える意味
11月は、基準価額が大きく上昇した月でした。
12月は、その反動もあり、値動きが落ち着いた月となっています。
この流れを見て、
「勢いがなくなった」
と感じる必要はありません。
むしろ、
上がる月と、積み上げる月が交互に訪れる
というのは、高配当株ファンドとして自然な姿です。
この月次レポートをどう受け取るか
12月のSBI SCHDは、
大きな話題も、派手な数字もありませんでした。
しかし、
分配を出し、基準価額も維持し、
純資産は増加しています。
これは、
多くの投資家が「このまま持ち続けてもいい」と判断した結果
とも言えます。
おわりに
2025年12月のSBI・S・米国高配当株式ファンド月次レポートは、
分配を出しながら、淡々と運用が続けられた1か月でした。
値動きが小さい月は、つい評価を下げてしまいがちです。
ですが、長期で見れば、
こうした月こそが、運用の土台を支えています。
高配当投資は、
「目立つ月」よりも
「何事もなく終わる月」を重ねていく投資です。
12月の月次レポートは、そのことを静かに思い出させてくれる内容でした。


