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今さら人に聞けない投資用語!『上場』『非上場』ってなに?

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はじめに

投資の世界でよく耳にする「上場企業」「非上場企業」という言葉。なんとなく「大きな会社が上場しているんだろう」と思っている人も多いでしょう。しかし、具体的にどんな意味を持ち、投資家にとってどのような違いがあるのかをきちんと説明できる人は少ないかもしれません。

さらにニュースでは「新規上場(IPO)」だけでなく、「上場廃止」といった言葉も見かけます。これは投資家にとって重要な出来事です。この記事では、「上場」と「非上場」の基本から「上場廃止」までを整理し、初心者の方にも分かりやすく解説していきます

上場とは?

上場とは、企業が自社の株式を証券取引所で公開し、誰でも売買できるようにすることです

東京証券取引所(東証)やニューヨーク証券取引所など、証券取引所に株式を公開すると、個人投資家でも証券会社を通じてその企業の株を買うことができます。トヨタ、ソニー、任天堂など、日本を代表する企業も上場しているため、私たちも身近に投資できるのです。

上場のメリット

  • 資金調達が容易になる:多くの投資家から資金を集められる
  • 知名度や信用度が高まる:株式市場に上場していること自体が信頼につながる
  • 人材採用に有利:社会的評価が高まり、優秀な人材を惹きつけやすい

上場のデメリット

  • ルール遵守の負担:四半期ごとの決算報告、コーポレートガバナンス(企業統治)の強化など厳格なルールに従う必要がある
  • 株主からの圧力:短期的な利益を求める株主に合わせなければならない場面も多い
  • コストの増加:上場準備費用や維持費、監査報告書の作成などにお金がかかる
上場は「会社の経営権を売却する行為」

一度上場してしまえば、株式という「経営権」は誰でも購入できるようになります。時には敵対的買収を仕掛けられ、思い通りの経営が出来なくなることも。

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非上場とは?

非上場とは、株式を証券取引所で公開していない企業のことです

中小企業や家族経営の会社だけでなく、世界的に有名な企業でも非上場を選ぶケースがあります。例えば、日本ではサントリーが長らく非上場のまま成長してきました。

非上場のメリット

  • 経営の自由度が高い:外部株主の意見に縛られず、長期的な戦略を取りやすい
  • 情報公開の負担が少ない:詳細な決算報告や株主総会対応を頻繁に行う必要がない
  • 柔軟な意思決定:少人数の株主で経営を完結できる

非上場のデメリット

  • 資金調達の制約:株式市場から資金を集められず、銀行融資やベンチャーキャピタルに頼ることが多い
  • 知名度や信用力の限界:上場企業に比べると取引先や投資家からの信頼で不利になることがある
  • 株の売買が困難:投資家が自由に売買できず、株主の流動性が低い

上場のメリット・デメリットと、非上場のメリット・デメリットは表裏一体

上場廃止とは?

上場廃止とは、一度上場した企業が証券取引所で株式を公開する資格を失い、取引所から外れることです。投資家にとっては非常に大きなニュースとなります。

上場廃止の主な理由

  • 経営不振や赤字の継続:業績悪化で基準を満たせなくなった場合
  • 不祥事やルール違反:粉飾決算やガバナンス違反など、信頼を損なう行為が発覚した場合
  • M&A(合併・買収)による非上場化:大企業の傘下に入ることで、公開の必要がなくなるケース
  • 戦略的な非上場化:経営の自由度を取り戻すために、あえて上場をやめる場合

投資家にとっての影響

上場廃止になると、その企業の株は証券取引所で自由に売買できなくなります。証券会社の口座で気軽に売り買いできなくなり、場合によっては換金が難しくなることもあります。

ただし、必ずしも悪い理由だけではありません。外資系ファンドによる買収で非上場になる場合など、株主に高値で買い取られるケースもあります。ニュースで「上場廃止」と聞いたら、理由と影響をよく確認することが大切です

投資家にとっての違い

まとめると、投資家目線では以下の違いがあります。

  • 上場株式:証券会社を通じて誰でも簡単に売買できる。情報公開も充実しているため安心感がある
  • 非上場株式:一般投資家には売買のチャンスがほとんどない。投資する場合はベンチャー投資や未公開株ファンドを通じるなど専門的なルートが必要
  • 上場廃止:既存株主にとっては大きな影響を受ける。自由に売買できなくなるため、ニュースを敏感にチェックする必要がある
未公開株(非上場株式)には要注意

非上場企業の株式への投資」には要注意です。非上場ということは、その株式の価格が正当であるか確認する手段がほとんどないということ。価値のない企業の株式を法外な値段で買ってしまい大損…というケースも少なくありません。

まとめ

「上場」とは、企業が株式を公開して市場で自由に取引できるようにすること。
「非上場」とは、その逆で株式を公開せず、限られた人の間で所有されること。
そして「上場廃止」とは、一度上場した企業が市場から退場することを指します。

  • 上場企業:資金調達しやすいが、ルール遵守やコストが重い
  • 非上場企業:自由度は高いが、資金調達や信用度で不利になる
  • 上場廃止:企業にも投資家にも大きな影響を与える出来事

ニュースで「新規上場(IPO)」や「上場廃止」という言葉が出てきても、その背景を理解できれば、投資判断に役立つ知識が一つ増えるはずです。

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2017年にドルコスト平均法を知り、投資に興味を持つ。2018年の旧つみたてNISA開始と同時に資産運用を開始。老後資金2000万円を目指しコツコツと積立投資中。高配当個別株投資などを経て、現在は自身が考案した『3本柱投資』を実践中。ブログでは、ナビゲーターとして登場する「ゴリラ先生」を通して、初心者の方にもわかりやすく資産運用を伝えています。先生の口調はやさしいですが、中の人はけっこうガチめに積立派です。 PVアクセスランキング にほんブログ村
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