今さら人に聞けない投資用語!『株主総会』ってなに?

はじめに
株を買った人のもとに、ある日「株主総会のご案内」が届くことがあります。
でも、「出席した方がいいの?」「何を話すの?」「なんか難しそう…」と感じて、そのままスルーしていませんか?
この記事では、そんな「株主総会」について、やさしく基本から解説していきます。
株主総会とは「会社の持ち主たちの会議」
株式会社は、株主が会社のオーナーであり、経営を社長に任せている組織です。
この株主たちが年に1回集まって、「経営方針や重要なことを決める場」が株主総会です。
たとえば、あなたがパン屋の株を100株持っていたら、そのパン屋の「共同オーナー」となります。
そして年に1回、「今年はどんなパンを作ったか」「お店の利益はどうだったか」「社長は続投でいいか?」などを話し合うわけです。

株主総会で決めること
株主総会で議題になるのは、おもに以下のような内容です。
- 決算報告(今年の業績)
- 配当金をいくらにするか
- 社長や役員の選任
- 会社のルール変更(定款の変更)など
株主は「賛成」「反対」の議決権を持っていて、保有株数に応じて投票の重みが変わります。つまり、たくさん株を持っている人ほど強い発言権を持っているのです。
出席しないとダメなの?
株主総会に出席は必須ではありません。
行かなくても、書面やネット上で投票する「議決権行使書」で意思表示ができます。
最近ではオンライン株主総会も増えており、スマホから参加・視聴できる企業も増えています。
ちなみに出席すると、企業によっては「株主優待」とは別にお土産(記念品)がもらえることもあります(※現在は廃止している企業も多いです)。
株主総会って、行く意味あるの?
正直、多くの個人投資家にとって「行かなきゃ損」という場ではありません。
でも、以下のようなメリットがあります。
- 企業の方針や本音が聞ける
- 他の株主との交流ができる
- 社長の考え方や雰囲気を知れる
- IR資料よりもリアルな質疑応答が見られる
特に長期で投資するつもりの企業なら、経営陣の姿勢や回答の仕方を見るだけでも十分価値があることも。
たとえ話で理解する:株主総会は「学級会」
学校のクラスを思い出してください。
- 株主=クラスのみんな(オーナー)
- 社長=学級委員(代表)
- 株主総会=学級会(方針決め)
「クラスでお楽しみ会をする?しない?」「委員長を来年も続ける?」みたいなことを決めるのが学級会。
まさに、株主総会は「会社の方針を株主みんなで決める場」なんです。
株主総会は「権利」であり「会社を見る目」にもなる
株主総会は、「自分が投資した会社がどうなっているか」を確認する貴重な機会です。
長期保有するなら、たまには出席してみるのもおすすめです。
「この会社、信頼できるな」「この社長、ちゃんと話す人だな」といった感覚も大事です。
まとめ
- 株主総会は「会社のオーナーである株主の会議」
- 出席は義務ではないが、ネットや書面で意思表示は可能
- 配当や社長の選任など、重要なことが話し合われる
- 出席すると企業理解が深まる。信頼できる企業か見極める場にもなる
ちょっと難しそうな「株主総会」ですが、知っておけば投資家として一歩レベルアップです。
次に「株主総会のご案内」が届いたら、少しだけ興味を持って見てみてくださいね。