aiaiaiaiai
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
はじめに
株式投資や投資信託を調べていると、「PER(ピーイーアール)」という用語をよく目にします。PERは株価が適正かどうかを判断するために役立つ指標で、個別銘柄だけでなく、日経平均やS&P500といった市場全体の割安感や過熱感の判断にも活用されます。今回はPERの基本と、実際に日経平均やS&P500のPER水準を使った市場の見方について解説します。
1. PERとは?基本の意味を理解しよう
- PER(株価収益率)とは
PERは「Price Earnings Ratio」の略で、株価収益率と呼ばれます。これは、現在の株価が一株当たりの利益(EPS)に対して何倍の水準にあるかを示す指標で、株式の価値が適切かどうか、割安か割高かを判断するための目安となります。
- PERの計算式
PERは、次の計算式で求められます。PER=株価÷1株当たり利益(EPS)。
例えば、株価が1,000円で1株あたりの利益が100円の場合、PERは「10倍」となります。
2. PERの「倍率」の見方:割安・割高の判断基準
- PERが高い=割高、PERが低い=割安
一般的に、PERが高いと「割高」、PERが低いと「割安」とされます。例えばPERが20倍以上だと割高感が出始め、逆に10倍以下だと割安とされることが多いですが、業界や市場の状況によっても適正な倍率は異なります。
- 日経平均やS&P500で市場全体のPERを確認する
日本や米国市場全体の割安感や過熱感を判断する際には、日経平均やS&P500のPERが目安になります。これらの指数のPERをチェックすることで、市場全体が割安か割高かを判断できる便利な指標です。
3. 日経平均やS&P500のPERで見る「割安・割高」の水準
- 日経平均のPER水準
日経平均のPERは通常「14~16倍」が標準的な範囲とされ、この範囲を超えると割高、下回ると割安と見なされることが多いです。
- 割安:PERが13倍以下のときは、全体的に割安感が強いとされ、投資チャンスと見なされやすいです。
- 過熱感:PERが17倍以上になると、株価が過熱気味で割高感があるとされ、慎重な判断が必要です。
- S&P500のPER水準
S&P500のPERも「15~18倍」程度が標準とされますが、特に米国市場は成長性が重視されるため、若干高めに推移することが多いです。
- 割安:PERが14倍以下になると、市場全体の割安感が強まり、積極的な投資が期待されます。
- 過熱感:PERが20倍を超えると割高とされ、株価の調整が警戒されることが多いです。
4. PERを利用する際の注意点
- 業種や市場の特性に依存する
PERの水準は業種や市場によって異なるため、個別銘柄では同業他社や業界の平均と比較することが大切です。成長が期待される新興市場やIT業界では高PERが一般的です。
- PERが低い=買いではない
PERが低いからといって必ずしも買いではなく、業績悪化や構造的な問題でPERが低い場合もあります。PERだけでなく、成長性や財務状況も合わせて判断することが必要です。
5. 市場全体のPERを参考にした投資戦略
- 市場全体が割安のとき
日経平均やS&P500のPERが割安な水準(例えば、日経平均が13倍以下、S&P500が14倍以下)にあるときは、市場全体に対する投資の好機とされ、インデックスファンドやETFを積極的に買い増す戦略が有効です。
- 市場全体が過熱しているとき
日経平均のPERが17倍以上、S&P500のPERが20倍以上といった過熱感が出ている場合、投資家は慎重な判断が必要です。新規の買い増しは控え、ポートフォリオを再調整するなど、リスク管理を重視することが求められます。
まとめ
PERは、株価が適正かどうかを判断するための便利な指標であり、個別銘柄の分析だけでなく、日経平均やS&P500といった市場全体の割安・割高感の判断にも役立ちます。市場全体のPERを活用し、投資タイミングやリスク管理に役立てましょう。
ABOUT ME
2017年にドルコスト平均法を知り、投資に興味を持つ。2018年の旧つみたてNISA開始と同時に資産運用を開始。老後資金2000万円を目指しコツコツと積立投資中。