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はじめに
「投資には手数料がかかります」とよく言われますが、具体的にどんな手数料があるのか、どれくらいかかるのか、初心者にはちょっと分かりづらいものです。
この記事では、投資に関わる代表的な手数料をわかりやすく整理し、手数料がどう投資成果に影響するかを解説します。後半では、手数料を抑える方法や、初心者に優しい商品選びのポイントも紹介します。
投資でかかる3つの基本的な手数料
投資信託を中心に、主に以下の3種類の手数料があります。
1. 購入時手数料(販売手数料)
投資商品を買うときに支払う手数料です。
- たとえば、購入時手数料が3%の商品を100万円購入すると、3万円が手数料として差し引かれ、実際の投資額は97万円になります。
- 最近では、販売手数料がゼロの「ノーロード(手数料無料)」の商品も増えており、特にネット証券で人気です。
2. 信託報酬(運用管理費用)
保有中にずっとかかり続けるコストです。いわば、「運用の管理料」のようなもので、年率で表されます。
- 年0.3%の信託報酬の商品を100万円分持っていた場合、1年間で約3,000円の費用がかかります(実際には日割りで計算)。
- 長期で保有するほど影響が大きくなるため、特にこの手数料には注意が必要です。
3. 信託財産留保額
これは少し特殊で、解約時にかかる費用です。
ファンドを売却するとき、その売却によって他の保有者に影響を与えないように設定される「ペナルティ的な手数料」です。
- 一般的には0.1〜0.5%程度で、かからない商品もあります。
手数料が投資成果に与える影響
手数料は、目に見えにくいけれど確実に資産を削っていくコストです。とくに信託報酬は「毎年必ずかかる」ので、数十年の積み立てでは数十万円〜数百万円単位の差になることもあります。
シミュレーション例:
- 年利5%、30年間、毎月1万円積み立てた場合
- 手数料0.1%:約836万円
- 手数料1.0%:約745万円
→ 手数料の差で、約91万円も違う!
手数料を抑えるには?
初心者が手数料を抑えるには、以下の点を意識しましょう。
- ノーロード(販売手数料ゼロ)の投資信託を選ぶ
- 信託報酬の低いインデックスファンドを選ぶ
→ eMAXIS Slimシリーズなどが代表例
- ネット証券を利用する(楽天証券・SBI証券など)
また、パンフレットや運用報告書をしっかり確認するクセをつけておくと、将来的に商品を選ぶ目が養われます。
注意!高い手数料の商品にありがちなこと
- 銀行や証券会社の窓口でオススメされる商品は、手数料が高いことが多いです。
- 「手数料が高い=いい商品」ではありません。
- 特に初心者が買うべき商品は、むしろ手数料が安くて長期運用に適したインデックスファンドです。
まとめ
手数料の種類 | タイミング | 特徴 |
---|
購入時手数料 | 買うとき | 最近は「ノーロード」商品が主流 |
信託報酬 | 保有中ずっと | 年率でかかる。長期では差が大きくなる |
信託財産留保額 | 売るとき | ない商品も多い。売却ペナルティのようなもの |
おわりに
投資の世界では、「見えないコスト」が将来のリターンを大きく左右します。
特に長期で積み立てをしていく場合、どれだけ手数料を抑えられるかが重要な差になります。
初心者のうちは「分かりやすい・安い・安心できる」商品を選びながら、少しずつ知識を深めていきましょう。
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ABOUT ME
2017年にドルコスト平均法を知り、投資に興味を持つ。2018年の旧つみたてNISA開始と同時に資産運用を開始。老後資金2000万円を目指しコツコツと積立投資中。高配当個別株投資などを経て、現在は自身が考案した『3本柱投資』を実践中。ブログでは、ナビゲーターとして登場する「ゴリラ先生」を通して、初心者の方にもわかりやすく資産運用を伝えています。先生の口調はやさしいですが、中の人はけっこうガチめに積立派です。
