今さら人に聞けない投資用語!『景気循環』ってなに?
はじめに
ニュースを見ていると、
「景気は回復基調です」
「景気後退の兆しが見えます」
といった表現をよく目にします。
さらに一歩踏み込むと、
「景気循環」という言葉も登場しますが、
なんとなく分かったようで、説明しようとすると難しい言葉でもあります。
この記事では、
「今はどの局面なのかを当てる」ことを目的にするのではなく、
景気がどのような流れで動くのかを整理することを目的に、
景気循環という考え方をやさしく見ていきます。
まずは「景気拡大」とは何か
景気拡大とは、
経済全体が活発に動いている状態を指します。
企業の業績が伸びやすくなり、
設備投資や採用が増え、
人々の消費意欲も高まりやすくなります。
「景気がいい」と言われるときは、
多くの場合、この景気拡大の局面を指しています。
次に「景気後退」とは何か
一方、景気後退とは、
経済活動が全体として慎重になる局面です。
企業は投資を控え、
採用や賃上げにも慎重になります。
消費者も、将来への不安から支出を抑えがちになります。
「景気が悪い」と聞くと、
ネガティブな印象を持ちやすいですが、
景気後退は必ずしも異常な状態ではありません。
景気はなぜ「循環」するのか
ここまで見てきた、
景気拡大と景気後退。
この二つは、
どちらか一方が永遠に続くわけではありません。
景気が良くなると、
投資や消費が活発になり、
やがて無理が生じます。
反対に、
景気が冷え込むと、
企業や家計は慎重になり、
次の成長に向けた準備が進みます。
こうして、
拡大と後退を繰り返す流れ全体を
景気循環と呼びます。
景気循環は予測できるものなのか
景気循環という言葉を知ると、
「今はどの局面なのか」
「次はどうなるのか」
と考えたくなるかもしれません。
ただ、
景気循環を正確に予測することは、とても難しいとされています。
多くの場合、
「景気拡大だった」「景気後退だった」
と分かるのは、後から振り返ったときです。
投資と景気循環のちょうどいい距離感
投資の世界では、
景気循環を使って売買のタイミングを測ろうとする考え方もあります。
ただ、長期投資、特にインデックス投資では、
景気循環そのものが前提に組み込まれています。
景気拡大の時期も、
景気後退の時期も、
どちらも含めて市場は動いていく。
そう考えると、
景気循環は「行動を決める合図」ではなく、
ニュースや相場を落ち着いて受け止めるための
理解の補助線として役立つ存在と言えます。
おわりに
景気拡大も、景気後退も、
どちらかが良くて、どちらかが悪い、という話ではありません。
どちらも経済の自然な流れであり、
それが繰り返されることを、景気循環と呼びます。
景気循環を知ることで、
ニュースの言葉に振り回されにくくなり、
「今、何が起きているのか」を
少し落ち着いて考えられるようになります。
当てに行くより、理解して付き合う。
それが、投資を長く続けるための
一つの姿勢なのだと思います。


