今さら人に聞けない投資用語!『株価』ってなに?

はじめに
ニュースで「株価が上がった」「株価が急落した」と耳にするけれど、実際に株価が何を意味するのか、どうやって決まっているのか、説明できる人は意外と少ないものです。
この記事では、初心者でも直感的にわかるように、たとえを交えて『株価』を解説します。
株価とは?
株価とは、株式1株あたりの取引価格のことです。
たとえるなら「株はフルーツのりんご、株価はその日の市場でのりんごの値段」と考えるとわかりやすいでしょう。
同じりんごでも、季節や天候によって値段が変わるのと同じように、株の値段(株価)も日々変動します。
株価はどう決まるのか?
株価はシンプルに言えば、需要と供給のバランスで決まります。
- 買いたい人が多ければ株価は上がる
- 売りたい人が多ければ株価は下がる
これは「人気アーティストのライブチケット」に似ています。行きたい人が殺到すれば定価より高く転売され、逆に人気がなければ売れ残って安くなる。株価も同じように、人気(需要)の強さで上下します。
株価に影響を与える主な要因
- 企業の業績
お店に例えるなら「味が良くて客が増えれば、評判が上がって値段も高くなる」。企業の売上や利益が好調なら株価は上がりやすいです。 - 景気や金利動向
天気が良ければ人が外出して商売が繁盛するように、景気が良いと株価も上がりやすい。逆に景気が悪いとお客さんが減り、株価も下がります。 - 為替や海外情勢
輸出企業は「円安」という追い風で儲かりやすくなり、株価が上がります。これは「外国人観光客が増えて店が繁盛する」のと似ています。 - 投資家の心理
スポーツの試合で「きっと勝つ!」と期待されれば応援が増え、チケット価格も上がる。株も投資家の期待や不安が大きく影響します。
株価は「企業の価値」そのものではない
ここで注意したいのは、株価=企業価値ではないということです。
株価は「市場がその瞬間どう評価しているか」を映したもので、必ずしも実力を正確に反映しているわけではありません。
たとえば、あるラーメン屋さんに急に行列ができて値段が吊り上がったとしても、味が本当に良いかどうかは別問題です。株価も同じく「人気先行で上がる」こともあれば、「実力に比べて安く放置される」こともあります。
人気が先行しすぎて、人気以上に評価されている状態をバブルとも言います。日本で起こった不動産バブル、アメリカを中心に起こったドットコムバブルなどが有名。
初心者が株価を見るときのポイント
- 短期の値動きに振り回されないこと
株価は波のように日々上下します。大事なのは、波の高さよりも潮の流れ=長期的な方向性を見ることです。 - 企業価値とのギャップを意識すること
たとえ株価が人気で高騰していても、業績が伴わなければバブルで終わる可能性があります。 - 株価指数も一緒にチェックすること
日経平均株価やS&P500は「リーグ全体の順位表」のようなもの。個別銘柄の株価を見るときは、必ず全体の流れとも比較しましょう。
まとめ
株価とは「株式1株あたりの市場価格」であり、需要と供給の力で毎日変動しています。
りんごの値段やライブチケットの人気を例にすれば、イメージがつきやすいでしょう。
ただし株価は企業価値そのものではなく、「市場がどう評価しているか」を示すものです。初心者は短期的な上下に惑わされず、長期的に企業の実力と照らし合わせて株価を理解していくことが大切です。