資産運用
PR

新興国通貨建て債券のリスクとチャンス:高利回りの裏に潜む注意点

aiaiaiaiai
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
スポンサーリンク

はじめに:新興国通貨建て債券の魅力とリスクとは?

新興国市場への投資が注目される中、特に高利回りを魅力とする「新興国通貨建て債券」に関心が集まっています。これらの債券は米ドルやユーロなどの主要通貨に比べて利回りが高く、資産形成の新たな選択肢として投資家を惹きつけています。しかし、新興国通貨建て債券には為替リスクや政治的リスクなどがあり、安易な投資には注意が必要です。筆者自身も2018年にトルコリラ建て債券に投資し、通貨急落による手痛い損失を経験したことから、リスクをしっかりとチェックする重要性を強く実感しています。この記事では、新興国通貨建て債券の特徴とリスク、そして投資のポイントについて解説します。


新興国通貨建て債券の特徴と魅力

新興国通貨建て債券とは、インドやブラジル、南アフリカなどの新興国が自国通貨で発行する債券です。米ドル建ての債券に比べ、利回りが高い傾向があり、安定したリターンが見込める場合もあります。特に、インフレが落ち着きつつある一部の新興国では、今後の金利引き下げが見込まれており、短期的な価格上昇の可能性も期待されています​。

InvestAdventures

T. Rowe Price

高利回りと経済成長の恩恵

新興国は経済成長が速く、国としての利率が高めに設定されることが多いため、債券投資にとっては有利な利回りが期待できます。とりわけ、人口増加や産業の成長に伴う消費市場の拡大が進むインドや東南アジア諸国は、長期的な成長が見込まれるため、魅力的な投資先として評価されています​。

Amundi Research Center


新興国通貨建て債券の主なリスク

新興国通貨建て債券は高利回りの魅力がある一方で、次のようなリスクを伴います。

1. 為替リスク

新興国通貨建て債券の最大のリスクは為替変動です。例えば、現地通貨での利回りが高くても、円やドルに対して通貨が下落すると、投資価値が大幅に減少する可能性があります。筆者自身も、かつてトルコリラ建て債券の高い利回りに惹かれて投資しましたが、その後トルコリラの急落により、通貨リスクの重要性を痛感しました。この経験から、為替リスクが大きい新興国通貨建て債券は、リスクを十分に理解した上で慎重に判断する必要があると感じています​。

Amundi Research Center

T. Rowe Price

2. 金利リスク

新興国の中央銀行は、インフレが高まると高金利政策をとる傾向があります。特に経済が不安定な場合、金利が急騰し、債券価格が下落する可能性があります。米国や欧州などの先進国と異なり、新興国の金利政策は予測が難しく、利上げによる債券価値の下落リスクも大きくなる傾向があります。

3. 政治・経済の不安定性

新興国市場は、政治的な不安や経済的な変動が激しいため、投資リスクが高いとされています。政府の政策変更や地政学的リスクによって債券市場が影響を受けることが多く、突然の市場不安が発生するリスクも考慮する必要があります。とくに、通貨危機の影響で市場が一時的にパニック状態に陥るケースもあります​。

T. Rowe Price

4. 流動性リスク

新興国通貨建て債券は、流動性が低い傾向があり、売買が困難な場合があります。市場が小規模で取引量が少ないため、突発的な市場変動があると売却が難しく、リスクヘッジが難しくなる可能性があります。日本国内での取引が限られている場合もあるため、投資前に流動性リスクも考慮する必要があります。


新興国通貨建て債券を安全に投資するためのポイント

1. 分散投資の活用

新興国通貨建て債券はリスクが高いため、ポートフォリオの一部として少額を割り当て、先進国債券や株式など他の資産と分散投資するのが効果的です。これにより、為替リスクや金利変動の影響を分散し、リスクを軽減することができます。

2. 為替ヘッジの検討

為替変動の影響を抑えるために、為替ヘッジ付きの新興国債券ファンドやETFを利用することも選択肢の一つです。為替ヘッジを行うことで、通貨リスクを軽減し、安定したリターンが期待できます。

3. 投資先国の経済指標や情勢を把握する

投資をする際は、現地経済の安定性やインフレ率、金利政策など、経済指標や地政学的リスクを考慮することが重要です。最新の市場レポートや金融機関からの情報をもとに、慎重な判断を心がけましょう。

まとめ:新興国通貨建て債券の高利回りとリスクを理解して投資する

新興国通貨建て債券は、高利回りが期待できる一方で、為替変動や経済情勢の影響を受けやすいリスクがあります。分散投資や為替ヘッジを活用し、リスク管理を行うことで、長期的な資産形成の一環として利用することが可能です。ただし、新興国通貨建て債券は非常にリスクが大きいため、特に初心者の方は、興味があっても投資額の1割を限度とすることを強く推奨します。筆者自身の経験からも、高い利回りを追求する際はリスクをしっかりと理解し、慎重に投資を行うことが成功の鍵となります。

スポンサーリンク
SBI証券[旧イー・トレード証券]
株・投資信託ならネット証券のマネックス
ABOUT ME
当ブログ管理人
当ブログ管理人
サラリーマン
2017年にドルコスト平均法を知り、投資に興味を持つ。2018年の旧つみたてNISA開始と同時に資産運用を開始。老後資金2000万円を目指しコツコツと積立投資中。
記事URLをコピーしました