【2025年2月版】SBI全世界高配当株式ファンドの動向と今後の展望〜日本・米国・欧州市場の変化と高配当投資の行方〜

はじめに
SBI全世界高配当株式ファンド(スマートベータ・世界高配当株式)は、米国・欧州・日本・新興国の高配当株を組み入れることで、グローバルな視点でインカムゲインを追求する投資信託です。
2025年2月の月次レポートが公開されたので、今回は各地域の市場動向を振り返りながら、今後の展望について考察していきます。
1. 基準価額と収益率の推移
- 基準価額:11,045円(前月比+181円)
- 純資産総額:前年同月比+14.8%増加
- 1ヶ月リターン:+1.67%(前月+1.68%)
- 分配金:1万口あたり160円(前年同期比+10円)
2025年2月は世界的な株式市場の堅調な動きに支えられ、基準価額が上昇しました。特に米国と欧州の株価上昇がポートフォリオ全体のパフォーマンスを押し上げました。
2. 組み入れセクターの変化
2月の主要セクター比率の変動
- 金融(15.8% → 17.2%):金利高止まりを受けて銀行株のウェイトが上昇。
- エネルギー(12.3% → 11.8%):原油価格の調整により、やや比率が低下。
- 公益(9.5% → 8.7%):低成長セクターと見られ、一部組み換え。
- 生活必需品(7.8% → 8.2%):安定した収益を期待し、比率が増加。
世界の金利政策が不透明な中、金融セクターの比率を高めつつ、ディフェンシブな生活必需品の比率も微増。市場の変動に備えた調整が見られました。
3. 地域別の動向
(1) 米国市場(SBI SCHD)
- 主要指数:S&P500 +3.2%、NYダウ +2.8%
- 金融・エネルギーセクターが牽引
- 高配当株の選別が進む
米国では金利政策を巡る不透明感があるものの、企業業績は底堅く、金融・エネルギーセクターの伸びが目立ちました。一方で、ハイテク株は一部調整局面に入り、高配当株の相対的な優位性が増しています。
(2) 欧州市場(SBI 欧州高配当株式ファンド)
- 欧州株価指数 STOXX600:+5.8%
- ECBの利下げ観測で金融株が上昇
- エネルギー関連の比率を縮小し、資本財を強化
欧州では、欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測を背景に金融株が買われました。一方で、エネルギー関連の比率が低下し、ドイツ・フランスの資本財セクターへの投資が増えました。
(3) 日本市場(SBI 日本高配当株式ファンド)
- 日経平均:+1.5%(40,500円突破)
- 銀行株が好調、景気敏感株が上昇
- 半導体関連の比率が調整される
日本市場は、円安基調を背景に、銀行株と景気敏感株が買われました。一方で、1月の「ディープシーク・ショック」の影響で、半導体関連の比率が調整される動きも見られました。

4. 今後の見通しと戦略
2025年の世界市場におけるポイント
- 米国の利下げ期待後退 → 金融株の強さが続く
- 欧州の追加利下げ → ユーロ圏の高配当株が注目
- 日本株はNISA効果と賃上げトレンドの影響を受ける
- 新興国の回復 → 高配当セクターへの資金流入が期待
全体的に、金融・生活必需品・資本財セクターの選好が強まり、エネルギーや公益株の比率が調整されています。今後も景気の先行きや政策動向を注視しながら、ポートフォリオの最適化が求められるでしょう。
まとめ
2025年2月の月次レポートでは、各地域ごとに異なる市場環境が見られました。
- 米国は高配当株の選別が進む
- 欧州は金融株と資本財が強い
- 日本は銀行株が好調、半導体は一部調整
今後も、グローバルな視点を持ちながら、各市場の特性を理解した高配当投資が求められます。
引き続き、ポートフォリオの動向をチェックしながら、投資判断に役立てていきましょう!