【2025年6月レポート】SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)(SBI SCHD) 初の分配金が支給!純資産も急増中、注目ファンドの最新動向

はじめに
2024年12月6日に設定されたSBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)が、ついに初めての分配金支給(1万口あたり62円)を実施しました。
設定から約半年が経過し、投資家の注目も高まるなか、基準価額や資産規模、組入銘柄にどのような変化があったのか?
本記事では、最新の月次レポート(2025年6月末時点)をもとに、前月(5月)との比較を交えてポイントをやさしく解説します。
基準価額と分配金の動き
項目 | 2025年5月末 | 2025年6月末 | 増減 |
---|---|---|---|
基準価額 | 8,884円 | 9,027円 | +143円(+1.6%) |
分配金 | 0円(なし) | 62円 | 初の分配金実施(6/19) |
6月19日には年4回決算型として初の分配金が支給され、分配金込みのトータルリターンでも良好な滑り出しとなりました。
純資産総額は急増。資金流入も継続中!
月末時点 | 純資産総額 |
---|---|
2025年5月末 | 1,332.87億円 |
2025年6月末 | 1,411.09億円(+78.2億円) |
6月1か月間で約78億円の純資産増加。2024年12月の設定時は300億円未満だったことを踏まえると、半年で4倍以上の規模に成長しています。
ETF構成比率に微調整、分配金との関係は?
項目 | 5月末 | 6月末 |
---|---|---|
ETF(SCHD)比率 | 99.6% | 98.6% |
現金等 | 0.4% | 1.4% |
分配金支払いに備え、ETFの一部を現金化していたと見られます。
ただし全体の98.6%がSCHD(シュワブ米国配当株式ETF)で構成されており、投資戦略の安定性は継続中です。
業種別構成比率(セクター)比較
セクター | 2025年5月末 | 2025年6月末 | 増減 |
---|---|---|---|
エネルギー | 18.80% | 19.23% | ↑ |
生活必需品 | 19.65% | 18.81% | ↓ |
ヘルスケア | 14.55% | 15.53% | ↑ |
資本財・サービス | 13.26% | 12.50% | ↓ |
情報技術(IT) | 8.63% | 9.00% | ↑ |
ヘルスケア・エネルギー・IT比率が微増しており、守りを意識しつつ成長分野にも適度にリスクを取る構成が続いています。
組入上位銘柄は変わらず安定
順位 | 銘柄名 | 業種 | 比率(6月末) |
---|---|---|---|
1位 | テキサス・インスツルメンツ | 情報技術 | 4.29% |
2位 | シスコシステムズ | 情報技術 | 4.24% |
3位 | コノコフィリップス | エネルギー | 4.11% |
4位 | シェブロン | エネルギー | 4.11% |
5位 | メルク | ヘルスケア | 3.98% |
6位 | ペプシコ | 生活必需品 | 3.95% |
7位 | ベライゾン | 通信 | 3.94% |
8位 | コカ・コーラ | 生活必需品 | 3.90% |
9位 | アッヴィ | ヘルスケア | 3.90% |
10位 | アルトリア・グループ | 生活必需品 | 3.89% |
→ 上位10社の顔ぶれに大きな変動なし。高配当かつ財務の安定した大型株が中心で、引き続き安定性が光ります。
このファンドの魅力と注意点
魅力:
- SCHDと同様の銘柄構成を円建てでそのまま再現
- 低コスト(信託報酬実質0.123%前後)
- 年4回の分配方針が明確(初回は6月に支給)
- 資産増加ペースが非常に速い=人気が高まっている証拠
注意点:
- 為替リスクあり(為替ヘッジなし)
- 今後の分配金水準は市況次第で変動あり
- SCHD自体が「連続増配企業」中心=株価が地味な局面も
まとめ:設定半年で完成度の高い運用へ。今後も注目のファンド
SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)は、2024年12月の設定から半年で1,400億円を超える純資産規模に成長し、初の分配金も支給されました。
セクター構成や組入銘柄の安定性は極めて高く、SCHDを模倣しつつ円建て・分配型で投資できる利便性の高さが光ります。
今後の注目ポイントは、次回9月の分配金と、継続的な資金流入による更なるスケールアップ。
米国高配当ETFに興味があるけれど、円で運用したい・分配金が欲しいという投資家にとって、有力な候補であることに変わりはありません。