毎月分配型投資信託の落とし穴|特別分配金と手数料のリスクを徹底解説

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1. はじめに

「毎月お金を受け取れる」と聞くと魅力的に思える毎月分配型投資信託。しかし、この商品の仕組みを十分に理解しないまま投資すると、資産が思わぬ形で目減りしてしまうリスクがあります。

証券会社のHPでも、毎月分配型投資信託に関しては特別分配金のリスクや手数料の高さについて注意喚起がされています。本記事では、これらのリスクに加えて証券会社の取り組みも紹介しながら、損をしないための具体的な対策を解説します


2. 特別分配金の落とし穴

特別分配金とは?

特別分配金とは、運用益ではなく元本の一部を取り崩して支払われる分配金です。一見すると定期的な収入が得られているように見えますが、実際には資産が減少している場合があります

例えば:

  • 投資元本:100万円
  • 運用益:1万円
  • 分配金:5万円
    → この場合、4万円は元本を取り崩して支払われています。

特別分配金のデメリット

  1. 資産が目減りする 特別分配金が続くと、元本が減少し、投資効率が大幅に低下します。
  2. 利益と勘違いしやすい 毎月分配金を受け取ることで「運用がうまくいっている」と誤解しやすいですが、実際には元本を取り崩しているケースが多々あります。
  3. 長期的な資産形成に不向き 元本が減少すると、将来的な運用収益が期待できなくなるため、長期的な資産形成には適していません

特別分配金を避けるためのチェックポイント

  • 分配金の内訳を確認:特別分配金の割合が多い商品は避けましょう。
  • 分配金利回りが高すぎないか利回りが10%以上のような商品は元本を大きく取り崩している可能性があります
  • 純資産総額の推移を見る:純資産が減少傾向にある商品は、分配金の支払いが元本から賄われている可能性が高いです。

3. 手数料の高さが運用効率を下げる

毎月分配型投資信託の手数料の特徴

毎月分配型投資信託には以下のように手数料が高めの商品が多く、長期運用に不利です。

  • 購入時手数料:2~3%程度
  • 信託報酬:年1%以上が一般的
  • 解約時手数料:解約時に追加のコストがかかる場合もあります

手数料の高い商品のデメリット

  1. 運用リターンの圧迫
    高い信託報酬や購入時手数料が、運用リターンを大幅に削減します。
  2. 複利効果が得られない
    資産を増やすどころか、手数料によって減少が早まる可能性があります。

4. 証券会社も注意喚起

毎月分配型投資信託のリスクについて、証券会社も投資家への注意喚起を行っています。例えば以下のような情報が提供されています:

  • 特別分配金の説明:商品ページで、「元本を取り崩して分配金を支払う場合があります」と明記されることが多いです。
  • 分配金の内訳の公開:一部の証券会社では、特別分配金の割合や詳細が記載されています。
  • シミュレーションツール:分配金を受け取る場合と再投資型を選んだ場合の比較シミュレーションが提供されています。
  • 商品選びのガイドライン:初心者向けに、毎月分配型のメリット・デメリットを説明する特設ページが用意されていることもあります。

これらの注意喚起を無視せず、十分な理解を持って商品を選ぶことが重要です。


5. 分配型投資信託を選ぶ際の注意点

毎月分配型ではなく、年4回分配型の投資信託を組み合わせる方法も選択肢の一つです。ここでは、分配型投資信託を選ぶ際の注意点を解説します。

分配金の内訳を確認

特別分配金の割合が高い商品は元本減少のリスクが大きいため、分配金の内訳を必ず確認しましょう。特に、運用益を超える分配金が支払われている場合には注意が必要です。

信託報酬や手数料が低い商品を選ぶ

分配型投資信託を選ぶ際は、購入時手数料や信託報酬が低い商品を優先しましょう。これにより、長期的な運用効率を高めることができます。

年4回分配型の投資信託を組み合わせる

毎月分配型の代わりに、年4回分配型の投資信託を複数組み合わせる方法もあります。この方法では以下のメリットがあります:

  • 各投資信託の分配月を調整することで、実質的に毎月分配を受け取る形に近づけられる。
  • 信託報酬が低い商品を選ぶことで、毎月分配型よりもコストを抑えられる場合が多い
  • 特別分配金のリスクを避けやすく、資産の減少を防げる


以下のように分配月が異なる年4回分配型の投資信託を組み合わせることで、毎月のようにキャッシュフローを得ることが可能です。

  • Aファンド:3月、6月、9月、12月に分配金支払い
  • Bファンド:2月、5月、8月、11月に分配金支払い

この方法は、分配金を定期的に受け取りながらも、元本を守りやすい選択肢です。

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資産を増やしたい場合は再投資型を選ぶ

資産形成を目的とする場合、再投資型の投資信託が適しています。分配金を受け取らずに再投資することで、複利効果を活かして資産を効率的に増やすことができます。

証券会社の注意喚起を参考にする

証券会社が提供する分配型投資信託の注意喚起情報を活用しましょう。特に、分配金の内訳やコストに関するシミュレーションを参考にすることで、リスクを十分に理解した上で判断が可能です。


6. まとめ

毎月分配型投資信託は、安定した分配金を受け取れる一方で、特別分配金や手数料の高さが資産形成に大きな障害となる場合があります。証券会社のHPで提供されている注意喚起情報やツールを活用し、商品の仕組みを正しく理解した上で判断することが重要です。

この記事のポイント

  • 特別分配金は元本を取り崩すため、資産が減少するリスクがある。
  • 手数料が高い商品は運用効率を下げるため、低コストの商品を選ぶのが賢明。
  • 証券会社の注意喚起情報を参考に、商品のリスクを十分に理解することが大切。

毎月分配型投資信託は一見魅力的ですが、冷静に商品内容を分析し、自分にとって最適な選択をすることを心がけましょう。

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2017年にドルコスト平均法を知り、投資に興味を持つ。2018年の旧つみたてNISA開始と同時に資産運用を開始。老後資金2000万円を目指しコツコツと積立投資中。
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