今さら人に聞けない投資用語!『インフレ』『デフレ』ってなに?
はじめに
スーパーの値札、コンビニのアイス、ランチの値段……
気づけば「なんか高くなってない?」という場面が増えています。
そんなときに耳にするのが
「インフレ」「デフレ」 という言葉。
- ニュースでは当たり前のように使われる
- 投資でも超重要な概念
- でも実は「はっきり説明できる人」は少ない
この記事では、
できるだけやさしく、身近な例を使って
インフレとデフレの基本を解説します。
焦らず、ひとつずつ理解していきましょう。
インフレとは?
インフレとは、
物の値段が上がり、お金の価値が下がること。
例えるなら……
昨日まで110円だったアイスが、今日は130円になっている
→ これが“物価が上がる”=インフレ
1000円で買える量が減る
→ “お金の価値が薄まる”状態
インフレが起こると何が起こる?
- 生活費が上がる
- お金が以前より「買える力」を失う
- 給料がそのままだと“実質賃金”が下がる
- 銀行預金だけでは価値が目減りしやすい
- 株価が上がりやすいことが多い(企業の売上が増えるため)
投資の世界では?
長期投資の目的の一つは、
インフレに負けないためとも言われます。
物価がじわじわ上がる社会では、
預金だけではお金が実質的に減り続けてしまうためです。
デフレとは?
デフレとは、
物の値段が下がり、お金の価値が上がること。
例えると……
100円ショップで売っていた商品が、80円に下がった
→ “物価が下がっている”状態
同じ1000円で、よりたくさん買える
→ “お金の価値が強くなっている”状態
デフレが起こると何が起こる?
- 企業の売上が落ちやすい
- ボーナスや昇給が伸びにくい
- 消費が冷え込み、景気が停滞しやすい
- 株価が伸びにくいことが多い
つまりデフレは、
生活者にとって一見うれしいようで、長期的には経済の元気が失われる
という側面があります。
インフレとデフレの違いを簡単に表すと?
| 用語 | 物価 | お金の価値 | 景気への影響 |
|---|---|---|---|
| インフレ | 上がる | 下がる | 景気が熱くなりやすい |
| デフレ | 下がる | 上がる | 景気が弱くなりやすい |
もう一言でまとめると……
インフレ=物が高くなる世界
デフレ=物が安くなる世界
このイメージを持てばOKです。
なぜ投資をするなら「インフレ」を理解する必要があるの?
インフレは“静かにお金を減らす”
たとえば物価が毎年2%上がる社会では、
あなたの1万円は「実質的に年間2%ずつ買える力が減る」と言えます。
「預金だけでは負けてしまう」ことに気づく
金利0.001%の普通預金では、インフレに追いつけません。
株式や投資信託はインフレに強い
物価が上がる → 企業の売上が増える → 株価が上がりやすくなる
という流れから、長期投資はインフレ対策としてよく使われています。

逆に、デフレのときはどうする?
デフレのときは、
現金の価値が強い状態になります。
- ものが安く買える
- 利回りの低い資産でも相対的に価値が保たれる
- ただし企業の成長は鈍りやすい
長期投資においては、
インフレ・デフレのどちらにも対応できる“分散”が重要。
どちらかに賭けるのではなく、
どんな時代でもコツコツ積み立てる姿勢が大切です。
初心者が押さえておきたいポイント
- インフレは物価が上がり、お金の価値が下がる
- デフレは物価が下がり、お金の価値が上がる
- 投資の目的のひとつは“インフレに負けないこと”
- 預金だけに頼ると実質的にお金が減ることがある
- 長期では、株式やインデックス投信はインフレに強い
- インフレ・デフレのニュースに慌てず、コツコツ積立を続けるのが大切
おわりに
インフレやデフレは、ニュースでは難しく語られますが、
「物の値段」と「お金の価値」の関係を理解すればとてもシンプルです。
そして投資の世界では、
この“物価の流れ”を知っておくことが、
あなたの未来の安心につながります。
焦らず・比べず、今わかるところから少しずつ。
投資の言葉は、一つ覚えるだけで周りの景色が変わっていきます。
次の一歩も、あなたのペースで大丈夫です。


