【保存版】J-REITの種類まとめ|5つの特化型と総合型の違いを知ろう

aiaiaiaiai
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
はじめに
このブログでも繰り返し紹介してきたJ-REIT(不動産投資信託)。
高い分配金利回りや少額から投資できる手軽さから、個人投資家に人気が高まっています。
ただし「J-REIT」と一口にいっても、実は投資対象となる不動産の種類によって大きく分かれています。
今回は代表的な 5種類+総合型 に分類し、それぞれの特徴やメリット・デメリット、代表的な銘柄まで紹介します。
1. オフィス特化型
- 投資対象:都心部や主要都市のオフィスビル
- 収益源:企業テナントからの長期賃料契約
- メリット:長期契約が多く、安定収入を確保しやすい
- デメリット:景気後退で企業が縮小すれば空室リスクが高まる
代表的な銘柄
- 日本ビルファンド投資法人(8951):国内最大級のオフィスREIT。丸の内・大手町など超一等地の物件を多数保有。
- ジャパンリアルエステイト投資法人(8952):三井不動産系。都心の大型ビルに強み。
2. 住宅特化型
- 投資対象:都市部の賃貸マンションやレジデンス
- 収益源:入居者からの家賃収入
- メリット:景気に左右されにくく、稼働率が高い
- デメリット:賃料単価が比較的低く、収益の成長性は限定的
代表的な銘柄
- アドバンス・レジデンス投資法人(3269):住宅特化型では最大規模。都心部中心の安定したポートフォリオ。
- スターツプロシード投資法人(8979):首都圏の中規模マンションに強み。
3. 商業施設型
- 投資対象:ショッピングモール、百貨店、路面店舗
- 収益源:小売業者やテナントからの賃料(売上連動型契約もあり)
- メリット:消費が活発な時期には収益増につながりやすい
- デメリット:景気後退やECの普及に弱い
代表的な銘柄
- イオンリート投資法人(3292):イオングループの商業施設に投資。地域密着型のショッピングモールが多い。
- 日本リテールファンド投資法人(8953):三菱商事系。大型商業施設や都市型商業施設に投資。
4. 物流施設型
- 投資対象:物流倉庫、配送センター
- 収益源:物流企業やEC関連企業からの賃料
- メリット:ネット通販の拡大で需要増加。長期契約も多い
- デメリット:大型施設中心のため、一度空室が出ると収益に大きな影響
代表的な銘柄
- 日本プロロジスリート投資法人(3283):米国プロロジス社系。大型物流施設を中心に高い稼働率を維持。
- GLP投資法人(3281):世界的物流施設オペレーターGLP系。EC成長の恩恵を強く受けている。
5. ホテル特化型
- 投資対象:ビジネスホテル、リゾートホテル
- 収益源:宿泊料や飲食・サービス収入
- メリット:観光やインバウンド需要拡大で収益が急増することも
- デメリット:景気悪化やパンデミックで収益が激減しやすい
代表的な銘柄
- ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985):国内最大規模。全国のビジネスホテルやリゾートを保有。
- インヴィンシブル投資法人(8963):海外資本系。ホテルを中心に一部住宅や商業も保有。
6. 総合型
- 投資対象:オフィス・住宅・商業・物流・ホテルなど複数分野を組み合わせ
- 収益源:複数用途からの安定的な収入
- メリット:用途分散により安定性が高い
- デメリット:専門特化型に比べて尖った強みが見えにくい
代表的な銘柄
- 野村不動産マスターファンド投資法人(3462):総資産1兆円超を誇る国内最大級の総合型。
- 日本都市ファンド投資法人(8953):オフィス・商業施設を軸に、幅広い分散投資。
まとめ
J-REITは、投資対象ごとに大きく以下の6種類に分かれます。
- オフィス型:安定だが景気に敏感
- 住宅型:景気に左右されにくい堅実派
- 商業施設型:消費動向に強く影響される
- 物流施設型:EC拡大で成長が見込める注目株
- ホテル型:ハイリスク・ハイリターン
- 総合型:バランスを重視、安定感あり
投資家にとって大切なのは、自分が重視するのは安定なのか成長なのかを明確にすることです。分配金の安定を重視するなら住宅型や総合型、成長を狙うなら物流施設型、リスクをとってでもリターンを求めるならホテル型、といったように選択肢は広がります。
ABOUT ME