不安な時こそiDeCo!60歳まで引き出せない安心感でコツコツ資産形成

はじめに
最近の株式市場、荒れていますよね。
「毎日チャートを見るたびに落ち着かない…」「積立投資してるけど、含み損が気になって不安になる…」
そんな声、実は珍しくありません。
でも、もしあなたが「どうしても株価が気になるタイプ」なら、ちょっと視点を変えてみてはいかがでしょうか?
今回ご紹介するのは、自動で天引き・非課税で積み立ててくれる iDeCo(イデコ)。
「投資が不安なのに投資を勧めるなんて…」と思うかもしれませんが、iDeCoには“株価が気になりがちな人”こそ安心できる理由がいくつもあるのです。
iDeCo(イデコ)って何?
まずはざっくりとiDeCoの基本から。
iDeCoは、自分で運用する私的年金制度です。
月々一定額を自分の口座から拠出(積立)し、投資信託や定期預金などの商品で60歳まで運用していきます。
主な特徴
- 積立金は全額所得控除(=節税効果)
- 運用益は非課税
- 60歳まで引き出し不可(長期投資に最適)
- 掛金は月額5,000円から設定可能
「60歳まで引き出せない」という制約がある一方で、将来に向けた“強制的な積立”というメリットでもあります。
なぜ株価が気になる人にこそ、iDeCoが向いているのか?
株価の動きが気になってしまう人は、次のような心理になりがちです。
- 「毎日資産額が上下して、気持ちが不安定になる」
- 「含み損になると焦って売りたくなる」
- 「結局、上手くタイミングを読めず失敗する」
iDeCoは、そういった「短期的な値動きに振り回される心理」をうまくブロックしてくれる仕組みになっています。
理由①:60歳まで引き出せない=途中で動かせない安心感
一番のポイントはここ。iDeCoで積み立てたお金は、原則60歳まで引き出せません。
つまり、どんなに相場が暴落しても、「売る」「やめる」といった判断をしなくて済むのです。
普通の投資信託だと、値動きに動揺して「つい売ってしまう」なんてことも起きますが、iDeCoではそれができません。
これは「不便」に思えるかもしれませんが、“長期投資を邪魔する自分自身の感情”から守ってくれる仕組みでもあるんです。
理由②:天引きだから無理なく、忘れても続けられる
iDeCoは毎月、自動で口座から引き落とされる形で積み立てていきます。
いわゆる「天引き型」の投資です。
毎月の給料から一定額を“先に確保”してしまうことで、投資の優先順位が自然と上がります。
残ったお金で生活するという流れになるため、無理なく続けやすいのも特徴です。
また、自分で毎回買い付ける必要がないので、「うっかり忘れた」「今月はちょっと…」という迷いも発生しにくくなります。

株安でも慌てなくてOK!むしろ安くたくさん買える時期
株価が下がっているときは、「もうやめようかな…」と感じるもの。
しかし、積立投資においては下落局面こそ“安くたくさん買えるチャンス”でもあります。
たとえば、基準価額が1万円から8,000円に下がった場合、同じ1万円の積立でも1.25口(口数)が買えることになります。
これは、長期で見たときに“平均取得単価”を下げる効果があるんです。
iDeCoは長期前提で積み立てていく制度なので、一時的な下落はむしろ有利に働くことが多いのです。
ここで“怖くてやめる”のではなく、“あえてほったらかしておく”という選択肢が取れるのが、iDeCoの強みです。
節税効果もあるから、実はリターンが高くなる
iDeCoのもう一つの強みは、積立金が全額所得控除になる=節税できること。
たとえば、年収400万円の会社員が月2万円積み立てると、年間で約3.6万円の所得税・住民税が軽減されるケースもあります。
これは実質的に「利回りが1.5〜2%増える」のと同じ効果です。
株価が下がっていたとしても、この節税分がリターンを補ってくれるので、精神的な支えにもなるのです。
どんな商品を選べばいい?
iDeCoの中には、定期預金タイプの商品もありますが、長期での資産形成を目指すなら株式型のインデックスファンドがおすすめです。
たとえば:
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
このような低コストで世界全体に分散投資できる商品を選ぶことで、リスクを抑えながら成長を期待できます。

おわりに|不安に強い仕組みを、先に作っておこう
「株安が気になって仕方ない」
「相場が下がると、すぐに感情が揺れてしまう」
そんなあなたには、“自分で投資の判断をしない仕組み”を持つことが、最大の武器になります。
iDeCoは、まさにそんな「仕組みで感情を制御する」資産形成ツールです。
始めてしまえば、あとは自動で積み立て・長期で運用・節税までしてくれるという安心設計。
今、不安定な相場だからこそ、“売らなくて済む投資”の安心感を実感できるはずです。
あなたの長期的な資産形成の一歩として、iDeCoをぜひ検討してみてください。