【2025年4月版】SBI SCHDが急落?米国高配当株ファンドの最新動向を徹底解説

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はじめに
SBIアセットマネジメントが提供する「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」、通称「SBI SCHD」は、米国高配当ETF「SCHD(シュワブ米国配当株式ETF)」に実質的に投資できる、日本でも注目のファンドです。
2024年12月に設定されたばかりのこのファンドですが、4月は大幅なマイナスとなり、多くの投資家にとって衝撃的な結果となりました。本記事では、2025年4月月次レポートをもとに、3月との比較や背景事情を交えながら、最新のパフォーマンスと今後の見通しをわかりやすく解説していきます。
ファンドの概要と基本データ
指標 | 2025年3月末 | 2025年4月末 |
---|---|---|
基準価額 | 9,721円 | 8,705円(▲1,016円) |
純資産総額 | 1,239.03億円 | 1,224.99億円(▲14.04億円) |
月間騰落率 | ▲1.42% | ▲10.45%(設定来▲13.84%) |
分配金 | 0円 | 0円(※3月が初回決算) |
4月の下落要因を探る
① 米国株市場の調整
米国の長期金利が再び上昇し、株式市場全体が調整。高配当銘柄は債券に比べて相対的な魅力が薄れたことで売りが出ました。
② 配当権利落ちの影響
SCHDは3月に分配金を出したばかり。4月はその権利落ちによる価格調整が生じた可能性があります。
③ 円高進行による為替差損
為替ヘッジがない本ファンドでは、ドル安=円高局面で日本円ベースの価値が目減りします。4月はこの為替要因もマイナスに作用しました。
組入銘柄とセクター構成の変化
上位組入銘柄の推移
銘柄 | 業種 | 3月 | 4月 |
---|---|---|---|
コカ・コーラ | 生活必需品 | 4.05% | 4.45% |
ベライゾン | 通信 | 4.19% | 4.42% |
コノコフィリップス | エネルギー | 4.68% | 4.31% |
ロッキード・マーチン | 資本財 | ― | 4.29% |
アルトリア・グループ | 生活必需品 | 3.99% | 4.26% |
セクター構成(比率推移)
業種 | 3月末 | 4月末 |
---|---|---|
生活必需品 | 19.06% | 19.86% |
エネルギー | 21.08% | 19.01% |
ヘルスケア | 15.67% | 15.45% |
資本財・サービス | 12.44% | 13.10% |
金融 | 8.40% | 8.61% |
分配金の現状と今後
2025年3月の初回決算と4月はともに分配金ゼロでした。
考えられる理由としては、設定初期であること、収益確定がまだ少ないこと、そして再投資による資産成長を優先する方針があることが挙げられます。
投資判断のポイント
- 為替リスクはあるが、米国高配当株ETF(SCHD)に手軽に投資できる
- 構成銘柄は財務健全で配当政策が安定している企業が多い
- コストは低く、長期保有に向いている
今後の配当再開や基準価額の回復を見越し、「今が買い時」と考える長期投資家には好機かもしれません。
まとめ|短期の波に惑わされず、長期視点を
2025年4月のSBI SCHDは、為替と相場の影響で苦戦しました。しかしその中でも、セクター配分や構成銘柄の安定性は保たれており、投資の軸がぶれていない点は安心材料です。
高配当株に魅力を感じる方にとって、今の調整局面はむしろチャンスかもしれません。今後の分配金動向や、米国市場の動向に引き続き注目していきましょう。
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