記事内に商品プロモーションを含む場合があります
1. はじめに
高配当株投資は、景気の変動に左右されにくく、長期的に安定したインカムゲインを得る手法として多くの投資家に支持されています。
特にSBI全世界高配当株式ファンド は、日本・米国・欧州を中心に世界の高配当株に分散投資するファンドであり、各地域の市場動向を反映する形でポートフォリオが組み替えられます。
2025年1月の最新レポートをもとに、日本・米国・欧州の景気の先行きと高配当株の温度感 を分析し、日本人投資家として今後どのように資産を運用すべきかについて考えていきます。
2. SBI全世界高配当株式ファンドの2025年1月の運用状況
✅ 基準価額と運用成績
- 基準価額:10,864円(前月比 +180円)
- 純資産総額:117.05億円
- 1ヶ月リターン:+1.68%
- 設定来リターン:+8.64%
- 配当利回り:4.03%
📌 ポイント
- 基準価額は小幅上昇し、安定的な成長を維持
- FRB(米国)とECB(欧州)の金融政策の変化が影響
- 日本市場は円高懸念の中で動きが鈍い
✅ 地域別の組入れ比率
地域 | 比率 |
---|
米国 | 57.03% |
日本 | 9.39% |
欧州(フランス・イギリス・ドイツ) | 13.78% |
新興国(ブラジル・インドネシア・南アフリカ等) | 10.72% |
📌 ポイント
- 米国が6割を占め、世界経済の中心としての影響を強く反映
- 欧州と日本を適度に分散し、リスクを管理
- 新興国はエネルギーや資源関連の投資先として一定の割合を維持
3. 主要3地域(日本・米国・欧州)の景気と高配当株の温度感
✅ 日本:高配当株のトレンドは?
📌 日本の経済状況
- 円高進行が輸出企業の収益に逆風(日銀の金融政策の変更も影響)
- 賃上げの動きが続くも、実質賃金は伸び悩む
- 景気回復の力強さに欠け、株式市場は方向感を探る展開
📌 高配当株の動向
- 銀行株の比率が上昇(金利動向を見越した動き)
- 海運・エネルギー株の不安定さが増す
- 商社株は依然として安定した配当を維持
✅ 投資家の視点
- 日本の高配当株は、金利環境と円高リスクを見ながら慎重に選ぶ必要がある
- 国内株だけではなく、海外の高配当株と組み合わせる戦略が有効
✅ 米国:利下げ見通しと高配当株の行方
📌 米国の経済状況
- FRBの利下げ時期が遅れる可能性 → 高配当株への影響が大きい
- インフレは落ち着きつつあるが、政策の不透明感が続く
- ハイテク株はボラティリティが高まり、高配当株が相対的に安定資産として選ばれる傾向
📌 高配当株の動向
- 銀行・エネルギー株が引き続き中心
- ディフェンシブセクター(医薬品・通信・公益事業)が安定
- 半導体関連も組入れられており、成長の可能性を探る動きも
✅ 投資家の視点
- 短期の値動きを気にせず、高配当+安定成長の銘柄を中心に投資する戦略が有効
- エネルギー・金融・ディフェンシブ株を中心に分散投資が◎
✅ 欧州:利下げ開始で高配当株の魅力が増す
📌 欧州の経済状況
- ECBが利下げを実施し、市場にポジティブな影響
- ドイツ・フランス・イギリスの主要株価指数が史上最高値を更新
- エネルギー価格が安定し、資本財・ヘルスケアが注目される
📌 高配当株の動向
- 銀行株が引き続き強いが、利下げの影響で金利収益が鈍化する可能性
- 医薬品・通信・公益セクターのディフェンシブ銘柄が安定
- GRANOLAS銘柄(欧州版GAFAM)にも資金流入が続く
✅ 投資家の視点
- 欧州の安定配当銘柄は利下げを追い風にできる可能性がある
- 成長+安定のバランスを考えたポートフォリオが重要
4. まとめ|日本人投資家としての立ち回り方
2025年1月の市場のポイント
✔ 米国市場は利下げの遅れが影響し、ボラティリティが高い
✔ 欧州は利下げが追い風となり、高配当株の安定感が増す
✔ 日本市場は円高リスクがあり、慎重な見極めが必要
✔ 高配当株は、金融・エネルギー・ディフェンシブの組み合わせが鍵
今後の投資戦略
✅ 米国の高配当株をベースに、欧州・日本の成長セクターを組み合わせる
✅ 日本株は配当利回りの高さと円高リスクを考慮し、慎重に選定
✅ エネルギー・金融・ディフェンシブ株の安定感を活かしつつ、市場の変化を注視する
2025年の市場は、政策の変化を読み取りながら、高配当+成長のバランスを取ることが重要になりそうだ。
投資環境が変わる中で、安定したインカムを得るための戦略を考えよう!
ABOUT ME
2017年にドルコスト平均法を知り、投資に興味を持つ。2018年の旧つみたてNISA開始と同時に資産運用を開始。老後資金2000万円を目指しコツコツと積立投資中。