投資信託選びで絶対に押さえておきたい3つのポイント｜初心者向け解説

1. はじめに｜投資信託、どれを選べばいいの？

「投資信託を始めようと思ったけど、種類が多すぎて何を選べばいいかわからない…」 そんな悩みを持つ初心者の方も多いのではないでしょうか？

実際、金融機関が販売している投資信託の数は 国内だけで約6,000本以上（2024年現在）。 投資初心者が適当に選んでしまうと、手数料が高く、リターンが悪いファンドを買ってしまうリスクがあります。

しかし、たった3つのポイントを押さえれば、長期的に安定した資産運用が可能になります。

そこで今回は、初心者が絶対にチェックすべき「純資産」「信託報酬」「投資対象（分散性）」の3つの基準について、 実例を交えながら詳しく解説していきます。

2. 純資産残高｜多くの人に選ばれているか？

「投資家の信頼度」を測る重要な指標

純資産残高とは、投資信託に集まった資産の総額のこと。 純資産が大きい＝多くの投資家から支持されている証拠です。

純資産が少ないファンドは、こうなる

投資信託は、純資産が少なすぎると運用継続が困難になり、繰上償還（途中で終了）されることがあります。

例えば、純資産が10億円以下の投資信託は、以下のような状況に陥りやすいです。

• コスト負担が増し、リターンが悪化する（規模が小さいと手数料が相対的に高くなる）
• 資金流出が続き、さらに純資産が減少する（ファンドの魅力がなくなり、投資家が撤退）
• 最終的に繰上償還（途中終了）となる（運用会社が「このままでは運用が難しい」と判断する）

繰上償還されると、投資家は強制的にファンドから資金を引き上げられ、思わぬタイミングで売却することになります。 「長期運用しようと思っていたのに、強制的に売られてしまった…」という事態を避けるためにも、純資産の少ないファンドは避けるべきです。

3. 信託報酬｜手数料が高いと資産が増えにくい

長期投資では「コストの安さ」が最も重要

投資信託には 「信託報酬（運用管理費）」 というコストがかかります。 この手数料が高いと、長期間の運用で資産の伸びが大きく変わってしまいます。

信託報酬が高すぎるとどうなるか

例えば、同じ100万円を年利7%で30年間運用した場合の比較です。

信託報酬が高いだけで、最終的な資産に数百万円の差が出ることになります。

4. 投資対象（分散性）｜しっかりリスク分散されているか

「どこに投資しているのか」が超重要

投資信託には「全世界株式」「米国株式」「テーマ型」など、さまざまな投資対象があります。 しかし、しっかり分散されていないファンドを選ぶと、大きなリスクを抱えることになります。

分散が足りないファンドの危険性

例えば、「AI関連銘柄に集中投資するファンド」 があったとします。

• 2021年 → AIブームで急上昇
• 2023年 → AI銘柄が低迷し、大暴落

結果として、テーマ型ファンドに投資していた人は 「買った時は良かったのに、大損してしまった…」 というケースが多発しました。

5. まとめ｜初心者向けの投資信託の選び方

• 純資産残高 → 最低100億円以上のものを選ぶ
• 信託報酬 → 0.5%以下（インデックスなら0.1%程度）が理想
• 投資対象（分散性） → 全世界株式・S&P500などの分散投資型を選ぶ

運用実績に惑わされないことが大切

短期のパフォーマンスが良いからといって、長期的に安心とは限らない。 特にテーマ型ファンドはブームが去ると急落するリスクがあるため、慎重に選ぶべき。

この3つのポイントを守れば、長期的に安定した資産運用ができる。 投資信託選びで迷ったら、ぜひ参考にしてほしい。

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2017年にドルコスト平均法を知り、投資に興味を持つ。2018年の旧つみたてNISA開始と同時に資産運用を開始。老後資金2000万円を目指しコツコツと積立投資中。