今さら人に聞けない投資用語!『モメンタム』ってなに?
はじめに
「最近ずっと上がっている銘柄があるよね」
「なんだか勢いが止まらない感じがする」
投資をしていると、そんな言葉を耳にすることがあります。
そのときによく使われるのが、「モメンタム」という言葉です。
なんとなく“勢い”という意味だと分かっていても、
実際に説明しようとすると、少しあいまいになりがちです。
今回は、モメンタムという言葉を、できるだけやさしく整理してみましょう。
モメンタムとは「価格の勢い」
モメンタムとは、もともと英語で「勢い」という意味です。
投資の世界では、株価の勢いを指します。
たとえば、ある銘柄がここ数カ月ずっと上昇しているとします。
そうすると、「まだ上がるかもしれない」と考えて買う人が増えます。
その結果、さらに価格が上昇することがあります。
逆に、下落が続いている銘柄は「まだ下がるかもしれない」と警戒され、
売りが売りを呼ぶこともあります。
なぜ勢いは続くのか
株価は企業の価値だけで動いているわけではありません。
人の心理も大きく影響します。
人は、上がっているものを見ると安心し、
「みんなが買っているなら自分も」と思いやすい傾向があります。
その結果、価格の上昇がさらなる買いを呼び、
勢いが強まることがあります。
モメンタムは感覚だけではない
モメンタムは「なんとなく勢いがある」という感覚だけではありません。
実は数字でも測ることができます。
過去3カ月や6カ月、12カ月の値動きを比べて、
どれくらい上昇しているかを見る方法があります。
一定期間で最も上昇した銘柄を選ぶという考え方は、
典型的なモメンタム戦略です。
モメンタム投資という考え方
モメンタムを重視する投資では、
「今、資金が集まっている銘柄に乗る」という姿勢を取ります。
これは、割安な銘柄を探すバリュー投資や、
成長性に注目するグロース投資とは少し方向性が異なります。
モメンタム投資は、
市場の流れに逆らわず、勢いの方向についていく戦略だと言えるでしょう。
ただし、それは常に正解というわけではありません。
勢いはいつか止まる
大切なのは、モメンタムは永遠には続かないということです。
勢いが強いときほど期待が膨らみ、
価格が実力以上に上がることもあります。
そして、何かをきっかけにその勢いが止まると、
反動も大きくなりがちです。
インデックス投資とモメンタム
実は、インデックス投資にもモメンタム的な要素があります。
たとえば、時価総額加重型の指数では、
株価が上昇した企業ほど指数への影響力が大きくなります。
結果として、上昇している銘柄の比率が自然と高まる仕組みになります。
これは完全なモメンタム戦略ではありませんが、
勢いをある程度取り込む構造だと言えるでしょう。
おわりに
モメンタムとは、株価の勢いのこと。
上昇や下落の流れがしばらく続きやすいという現象です。
ただし、勢いはいつか止まります。
だからこそ、モメンタムという言葉を知ることは、
流れに乗るためだけでなく、
流れに振り回されないためにも役立ちます。
言葉の意味を一つずつ理解していくことが、
焦らず、比べず、自分のペースで投資を続ける土台になります。
次に「モメンタムが強い銘柄」という言葉を聞いたとき、
その意味を少し冷静に考えられるようになるはずです。


