資産運用
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なぜ日本では終身保険や定期預金が根強く信仰されるのか?時代別に見る資産運用の変化

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はじめに:変化する日本の資産運用事情と根強い信仰

高度経済成長期から現在まで、日本の資産運用の選択肢は劇的に変わりました。終身保険定期預金は、かつては安定した資産運用の手段として確立し、今なお多くの人々の間でその信仰が続いています。しかし、経済や金利の環境が変化した今、これらの手法は本当に適切でしょうか。本記事では、各時代の経済背景や資産運用手段の変遷を解説し、現代に合った資産運用について考察します


1. 高度経済成長期(1950年代後半〜1970年代)

経済背景

戦後の復興を経て、日本は急速な経済成長を遂げました。GDP成長率は10%近くに達し、企業の利益も上昇し、家計の所得が増加。定期預金や終身保険が、一般家庭にとっての資産運用の中心に位置付けられました

終身保険や定期預金の利率

この時期の定期預金は年10%近い高利率を提供し、終身保険も高い予定利率で安定した運用が可能でした。元本保証があり、リスクを避けたい一般の人々には非常に魅力的な選択肢となりました

当時の投資環境

一方、当時の株式投資は敷居が高く、単元未満株の売買ができず、庶民にとってはあまり手が届かないものでした。分散投資型のインデックスファンドもなく、株式投資は一部の富裕層に限られていたため、多くの家庭は終身保険や定期預金で資産を守っていたのです


2. バブル期(1980年代後半〜1991年)

経済背景

土地や株式の価格が急上昇したバブル期には、一般の人々も株式や不動産投資に興味を持つようになりました。しかし、1991年のバブル崩壊で株価や地価が暴落し、多くの投資家が損失を被り、株式投資への不信感が強まります

終身保険や定期預金の利率

この時期も定期預金の利率は5%前後と高く、終身保険も高い予定利率を維持していました。バブル崩壊後は特に、元本割れしない終身保険や定期預金がより安全な資産形成手段として見直されました

投資環境の制約

当時は、少額での分散投資ができるインデックスファンドやネット証券も存在せず、個人投資家にはまだ限られた選択肢しかありませんでした。この時期の投資損失を経験した人々には、リスク回避の姿勢が強まり、保険や預金信仰が強まったともいえます


3. 景気後退期と低金利時代の幕開け(1990年代〜2000年代初頭)

経済背景

バブル崩壊後、日本は長期的な経済低迷期に入り、低金利時代が続きました。低成長に伴い、家計の資産運用も停滞しましたが、リスク回避の意識が強い日本では引き続き定期預金や終身保険が好まれました

終身保険や定期預金の利率

この時期に定期預金の利率は急激に低下し、1%以下の水準が一般的に。終身保険の予定利率も大きく引き下げられ、高利回りを期待するのが難しくなりました

個人投資家向けネット証券の登場

1990年代後半から、個人投資家向けにネット証券が登場しました。これにより、少額からの株式や投資信託の購入が可能になり、手数料も下がりました。ただし、この時点ではまだインデックスファンドなどの普及が限られており、一般には投資信託や外債への関心が徐々に広がり始めた段階でした。


4. ネット証券の普及と投資信託の台頭(2000年代〜2010年代)

経済背景

2000年代以降、インターネットの普及によりネット証券が拡大し、投資がさらに身近になりました。少額から始められるインデックス型の投資信託や、低コストで購入可能なETFが登場し、資産運用の選択肢が多様化しました

終身保険や定期預金の利率

依然として低金利が続き、定期預金や終身保険の利回りも非常に低い水準に。こうした状況から、インフレや低利率のリスク回避のため、株式投資や投資信託にシフトする動きが加速しました

投資環境の整備

ネット証券の普及とともに、インデックスファンドが庶民向けの資産形成手段として浸透。資産運用のトレンドは定期預金・保険中心から、株式や投資信託へと移行し始めました


5. NISA制度スタートと現代の投資環境(2014年以降)

経済背景

2014年にスタートしたNISA制度により、少額からの投資が非課税で行えるようになり、一般の人々が資産形成の一環として株式や投資信託に参加しやすくなりました。これにより、特に若年層に株式投資が普及しました

終身保険や定期預金の利率

現代においても、定期預金や終身保険の利率は低迷しています。一方、NISAを通じたインデックスファンドやETFが人気を集め、老後資金としての株式投資が定着しつつあります

投資環境の進化

NISA制度の普及により、証券会社やネット証券も多様な投資選択肢を提供。特にインデックス型の投資信託が手軽に始められることから、定期預金や保険にこだわらず、低コストで分散投資ができる時代となっています


結論:情報をアップデートし、現代に合った資産運用を

高度経済成長期やバブル期においては、終身保険や定期預金が安定した資産形成の手段でしたが、現代ではその利回りが大きく低下しています。今の時代にはNISAやネット証券を通じたインデックスファンドが人気で、定期預金や保険だけに依存する資産運用はリスクが伴うでしょう。現代の経済状況に合った選択肢を活用し、資産を効率的に成長させる手段を選ぶことが重要です

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当ブログ管理人
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サラリーマン
2017年にドルコスト平均法を知り、投資に興味を持つ。2018年の旧つみたてNISA開始と同時に資産運用を開始。老後資金2000万円を目指しコツコツと積立投資中。
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