攻めの資産運用に学べ！アレクサンドロス大王の帝王学とスピード戦略

はじめに

資産運用において「守り」は重要ですが、人生にはときに「攻めるべきタイミング」も訪れます。
今回は、わずか20代で当時の世界を制覇した天才戦略家――アレクサンドロス大王（アレキサンダー大王）に注目。
その驚異的なスピードと大胆さに満ちた帝王学には、攻めの資産形成フェーズに必要なヒントが詰まっています。

リスクを恐れず突き進んだ彼の行動から、私たちが学べる資産運用の本質とは何か？一緒に探っていきましょう。

アレクサンドロス大王とは？

• 紀元前4世紀、マケドニア王国の王子として誕生
• わずか20歳で国王に即位し、その後わずか10年で東地中海〜インド西部にまたがる巨大帝国を築く
• スピード、戦略、東西文化の融合を武器に数々の勝利を重ねた

彼の快進撃は、大胆な行動と圧倒的なスピード感に支えられています。
その中には、現代の資産運用にも通じる「行動力」「成長戦略」「機会を逃さない姿勢」が見て取れます。

教訓①：「行動が早い者が市場を制す」〜機会損失を恐れるな〜

アレクサンドロスは、敵を待たずに先手を打ち、自ら進んで戦局を切り開いていきました。
周囲が準備に時間をかけている間に、彼は大胆に東征を開始し、次々と要所を制圧。
その背景には、「機会を逃せば状況は悪化する」というリアリスト的な感覚がありました。

資産運用の世界でも、チャンスは“迷っている間”に過ぎてしまうことがあります。

たとえば…

• 「相場が下がっているけど、今は買わずに様子見」
• 「積立投資を始めたいけど、もう少し考えてからにしよう」
• 「NISA制度は気になるけど、手続きが面倒で後回し…」

このような“後回し”は、結果として機会損失を生みます。
特に、時間を味方につける積立投資では、1ヶ月・1年の遅れが将来に大きな差を生むこともあるのです。

アレクサンドロスがそうであったように、「今こそがチャンス」と感じたら、小さくても一歩を踏み出すことが大切です。

教訓②：人生には“攻めるべきフェーズ”がある

アレクサンドロスが若くして偉業を成し遂げた背景には、年齢に応じたリスクの取り方があります。

資産運用でも、人生のステージによって取るべき戦略は異なります。
特に20〜40代は、時間と体力があり、将来的な収入も見込める「攻めの資産形成フェーズ」です。

この時期は多少のリスクをとってでも、成長資産（株式など）を中心とした資産配分を検討すべき時期です。

たとえば、

• 毎月のインデックス積立を少し多めにする
• 米国株や全世界株を中心に長期視点で保有
• 高配当株などでキャッシュフロー構築を狙う

こうした“攻めの姿勢”が、後々の「守りのフェーズ」（50代〜老後）を安定させる“資産の土台”になるのです。

アレクサンドロスも、全盛期に東方遠征を敢行し、帝国の基盤を作り上げました。
その行動力は、まさに“今このタイミングで攻める”という投資マインドに通じます。

教訓③：ひとつの枠にとらわれない柔軟さ〜東西融合と分散投資〜

アレクサンドロスが単なる「征服者」と一線を画していたのは、支配した地域の文化を尊重し、自らも取り入れようとした姿勢にあります。

• ペルシアの風習を取り入れた服装
• 現地の言語・文化を学び、融合を図った
• 統治方法も地域ごとに最適化した

これは、資産運用における分散投資の考え方とよく似ています。

私たちも、特定の資産や地域に偏ることなく、以下のような柔軟な分散を意識したいところです。

• 日本株だけでなく、米国株・新興国株などに分散
• 為替リスクに対応するために円・ドル・外貨建て資産を併用
• 株式、債券、不動産（REIT）など異なる資産クラスを組み合わせる

どれかひとつに依存するのではなく、複数の文化（＝資産）を融合させることで、全体の安定性を高める。
アレクサンドロスの統治戦略に学ぶ、現代のリスク管理術です。

教訓④：若さゆえの短命から学ぶ「資産の承継と使い道」

アレクサンドロス大王は、わずか32歳という若さでこの世を去りました。
彼が生涯で築いた帝国は短命に終わった一方で、その影響力は後の時代にまで長く残りました。

ここから私たちが学べるのは、「築いた資産を“どう使うか”“どう残すか”もまた、運用の一部である」という考え方です。

資産運用の最終目的は、お金を増やすことそのものではなく、将来の安心や大切な人のために役立てることにあります。

• 老後資金として「使う」ことを見据える
• 教育資金や住宅資金などライフイベントに活用する
• 相続・贈与・家族信託など「どう遺すか」を設計する
• 社会や次世代への還元（寄付やESG投資）を考える

アレクサンドロスの死後、明確な後継者がいなかったことで帝国は分裂しました。
これは、「資産形成の最終章」を考えないことのリスクを象徴しています。

どんなに資産を築いても、その“出口戦略”を持たなければ、その価値は最大限に活かせません。

合わせて読みたい

長期投資における出口戦略の重要性…そのお金、何に使いますか？

教訓⑤：情熱と論理の両立が成果を生む

アレクサンドロスは、闘志と情熱の人でありながら、極めて冷静かつ論理的な戦略家でもありました。
戦うべき場所、タイミング、補給路の確保など、ひとつひとつに明確な根拠がありました。

投資もまた、感情と論理のバランスが重要です。

• 「暴落が怖いから売る」ではなく、「この下落は割安かどうか？」と分析する
• 「話題だから買う」ではなく、「成長性・財務・分散の観点から納得できるか」を考える
• 「もっと儲けたい」ではなく、「この資産配分は自分に合っているか」を自問する

感情だけでも、数字だけでも、長くは続きません。
アレクサンドロスのように、“情熱を持ちつつも冷静に判断できる”投資家を目指したいものです。

おわりに｜攻めと守りのバランスを自分の戦略に落とし込む

アレクサンドロス大王の帝王学から学べることは、「攻める勇気」だけではありません。
スピード、柔軟性、分散、そして将来を見据えた行動――
どれも現代の資産運用にそのまま応用できる、大切なエッセンスです。

人生には、“守る”ことが必要な時期も、“攻める”ことが求められる場面もあります。
大切なのは、「今がどちらのフェーズか？」を自分自身で理解し、それに合った投資戦略を取ることです。

• 若くてリスク許容度があるなら、少し攻めてみる
• 子育て中で支出が多いなら守りを意識する
• 退職後は資産の使い道と承継を見据える

そして、何よりも大切なのは、自分自身の人生設計において“投資をどう位置づけるか”を明確にすることです。

アレクサンドロスのように、自分の信じた道を貫き、未来へとつながる軌跡を残していきましょう。
資産運用もまた、自分の人生を形づくる“帝国づくり”なのです。

まとめ：アレクサンドロスから学ぶ資産運用の5つの教訓

1. 行動が早い者が市場を制す（機会損失を恐れない）
2. 人生には“攻めるべきフェーズ”がある
3. ひとつに偏らず分散と柔軟性を大切に
4. 築いた資産は“使い方”と“承継”まで設計する
5. 情熱と論理のバランスが成果を生む

当ブログ管理人

サラリーマン

X

2017年にドルコスト平均法を知り、投資に興味を持つ。2018年の旧つみたてNISA開始と同時に資産運用を開始。老後資金2000万円を目指しコツコツと積立投資中。