ゴリラ先生のやさしい投資教室│第26回 お金の情報は一つだけ信じちゃダメ?ゴリラ先生のアドバイス
スーツとメガネがトレードマークの、頼れるお金のナビゲーター。
知識は豊富だけど説明はやさしく、質問には真剣に向き合ってくれる。
今日もハルトとミナミの“なぜ?”に、穏やかに答えてくれる先生。

YouTubeで見たFIRE動画に憧れて、投資に興味を持った13歳。
テンバガーや仮想通貨にすぐ飛びつく、元気でちょっとビビりなタイプ。
まだ投資は未経験で、ミナミやゴリラ先生に教わりながら勉強中。
SNSで投資を知り、「お金の勉強って大事かも」と思い始めた13歳。
慎重派で、定期預金や貯蓄型保険に安心感を覚えるタイプ。
ハルトの勢いに振り回されつつも、一緒に少しずつ学んでいる。
はじめに
先生、ネットで“投資詐欺で大損した人が続出”ってニュース見たんだけどさ。投資ってやっぱ危ないの?正直ちょっと不安だよ。
私もそういうニュース見たことあります。結局、投資って怖いものなんでしょうか?

良いところに気がつきましたね。確かに“投資=危ない”と感じる人は多いでしょう。しかし、その不安の正体は“情報の受け取り方”にあるのです。
情報を妄信するリスク

ハルトくんが見たニュースも、事実として詐欺事件があったのでしょう。しかし、それを“投資は全部危ない”と結びつけてしまうのは極端です。
世の中の情報は、発信する人の立場や都合が反映されています。ニュース、SNS、専門家のコメント…どれも参考になりますが、たった一つの情報だけを信じてしまうと視野が狭くなってしまうのです。
ふーん。でもさ、どんなふうに間違っちゃうの?

例えば、SNSで『この株を買えば必ず儲かる!』と誰かが言っていたとしましょう。ところが、その人はその銘柄を売りたいから宣伝しているだけかもしれません。
あるいは、テレビで『日本の景気はもうダメだ』と評論家が語っても、別の新聞では『企業業績は回復基調にある』と書かれていることもあります。どちらが正しいかは一つの情報源だけでは判断できません。
確かに…。ひとつだけ信じると、誰かの都合に振り回されちゃうかもしれませんね。
複数の情報源を持つこと

ですから、複数の情報源を比べてみることが大切なのです。
新聞やテレビを見たら、証券会社のレポートや書籍も確認してみる。ネット記事を読んだら、他の専門家の意見も探してみる。こうして多角的に見ることで、偏らない理解ができるのです。
ひとつの話を鵜呑みにしない、ってことですね。

そうです。そして、これは大事なことですが…私の話も妄信しないでください。投資は“自分の頭で考える”ことが一番大切ですから。
えっ!先生のことまで信じちゃダメなの?

“信じない”のではなく、“参考にした上で自分で考える”のです。私の話はヒントにしてください。そして、最終的な判断はハルトくんやミナミさん自身で行うべきです。
学生でもできる情報収集
でも、まだ学生の私たちだと見られる情報って限られてる気がします。

そう思うかもしれませんが、学生でもできることは多いですよ。
- 学校や市区町村の図書館で、マネー本や経済の入門書を借りる
- 古本屋さんで安く売っている投資や経済の本を買って読む
- 図書館の新聞や雑誌コーナーで金融記事を定期的にチェックする

お金をかけなくても、質の高い情報に触れる方法は身近にたくさんあります。
それならボクたちでもすぐできそうじゃん!
本ってネット記事よりも整理されてて読みやすいですし、知識がちゃんと積み重ねられそうですね。
まとめ

情報は武器にもなれば、毒にもなります。だからこそ、一つに偏らず、さまざまな情報源を見比べ、自分の頭で考える習慣をつけてください。
図書館や古本屋で本を読むことは、コストをかけずに知識を広げる最高の方法です。投資を学ぶ第一歩として、ぜひ本から始めてみましょう
よーし、ボクも図書館行ってみる!
私は古本屋さんをのぞいてみます。

ふふふ、それは素晴らしいですね。私も読んでみて良かったオススメの本を、みなさんに紹介することにしましょう。ぜひ楽しみにしていてください。


