【2025年3月】SBI SCHDファンドのセクター構成に変化あり!指数リバランスの背景を解説

aiaiaiaiai
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
スポンサーリンク

はじめに|“インデックスファンドだから変わらない”は誤解?

「インデックスファンドだから、構成銘柄も比率もずっと変わらない」──
そう思っていませんか?

実は、インデックスファンドでも構成比率や業種のバランスは定期的に変動しています。特に、高配当株に特化した指数は、配当利回りや財務健全性などに応じた定期リバランスが行われるため、セクターの偏りにも変化が出やすいのが特徴です。

この記事では、SBIアセットマネジメントが提供する「SBI・S・米国高配当株式ファンド(通称:SBI SCHD)」の2025年3月月次レポートをもとに、

  • 最新の運用状況とパフォーマンス
  • 2月から3月にかけてのセクター構成の変化
  • インデックス運用でも意識すべき“指数の設計思想”

について解説します。

ファンド概要と3月時点の運用状況

指標項目内容
名称SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)
投資対象米国ETF「SCHD(シュワブ米国高配当株式ETF)」にほぼ100%連動
連動指数ダウ・ジョーンズ米国配当100インデックス
純資産総額約1,239億円(着実に増加中)
基準価額9,721円(前月比▲1.42%)
分配金第1回決算(2025年3月)では0円(初回のため)

3月の下落は、米国市場全体の調整や為替要因の影響を受けた結果です。
指数連動型のため、ファンド自体が積極的に売買をしているわけではなく、ベンチマークであるSCHDに連動する形での値動きとなっています

セクター構成比の変化|インデックス連動でも「動く」

SBI SCHDは、SCHDの指数構成銘柄に沿って投資しているため、構成銘柄やセクター比率は四半期ごとの指数リバランスにより調整されます
このため、見た目には「アクティブ運用のように構成比が変わる」ように見えることもありますが、あくまでインデックスのルールに従った機械的な調整です。

では、実際に2025年2月→3月でどのようにセクター配分が変わったのかを見てみましょう。

📊 2025年2月→3月:セクター構成比の変化

セクター2月3月増減幅
エネルギー11.80%21.08%▲+9.28pt
生活必需品14.85%19.06%▲+4.21pt
ヘルスケア17.67%15.67%▼-2.00pt
資本財・サービス12.55%12.44%▼-0.11pt
金融17.93%8.40%▼-9.53pt
一般消費財・サービス9.02%7.85%▼-1.17pt
情報技術8.80%7.87%▼-0.93pt
通信サービス4.68%4.80%▲+0.12pt
素材2.66%2.80%▲+0.14pt
公益事業0.03%0.04%▲+0.01pt

リバランスの背景にある“インデックス設計思想”

このようなセクター配分の変化は、指数の構成ルールに基づいて四半期ごとの銘柄入れ替えや比率調整が行われた結果です。

✅ エネルギー・生活必需品が増加した理由

  • これらのセクターは相対的に高い配当利回りを維持しやすく、利回りランキング上位に入りやすい
  • 財務健全性や配当の持続性も高評価されやすい

結果的に、スクリーニング基準に合致しやすい企業が増える=構成比も高まるという仕組みです。

✅ 金融セクターが減少した理由

  • 銀行・金融サービス業の一部が、財務健全性や利回りの観点で基準を満たさなくなった可能性
  • システマティックな評価によって除外されたと考えられます

このように、インデックスファンドであっても市場環境や業績の変化に応じて、間接的に構成が変化することは十分にあり得るのです。

高配当インデックスの“強みと注意点”

SBI SCHDのようなETF連動型高配当ファンドには、以下のような特徴があります。

✅ 強み

  • 運用コストが低い(信託報酬:年0.0938%)
  • 感情を排したシステマチックな銘柄選定
  • 米国の優良配当企業に自動で分散投資できる
  • セクター偏重が起きにくい(一定のバランス基準あり)

⚠ 注意点

  • 短期的な利回りではなく“持続性重視”の選定になるため、配当利回りが高くても除外される銘柄もある
  • セクターごとの比率変化で、直感的に“アクティブっぽく”見えて誤解を招く可能性も

おわりに|“動かないインデックス”ではないことを理解しよう

SBI・S・米国高配当株式ファンドは、インデックスファンドでありながら、実は静かに“動き続けている”という点がとても興味深いポイントです。

  • 配当利回りや財務健全性に基づく構成の見直し
  • セクターの偏りを防ぐためのスクリーニングルール
  • 景気局面に応じた“自然なリスク調整”が組み込まれている

こうした仕組みを理解しておけば、目先の下落や分配の有無にとらわれず、安心して長期保有を続けることができるはずです。

今後も、定期的なリバランスの内容に注目しつつ、「インデックス投資×高配当」という選択肢を賢く活用していきましょう。

Xからの読者コメントをお待ちしています。
ブログ更新の励みになります!
スポンサーリンク
ABOUT ME
当ブログ管理人
当ブログ管理人
サラリーマン
2017年にドルコスト平均法を知り、投資に興味を持つ。2018年の旧つみたてNISA開始と同時に資産運用を開始。老後資金2000万円を目指しコツコツと積立投資中。
Recommend
こんな記事も読まれています!
記事URLをコピーしました