今から日本株を買うのは割高?インデックスと高配当それぞれで考える
はじめに
日経平均は高値圏。
ニュースでは「史上最高値更新」という言葉も並びます。
一方で、高配当ETFや高配当投資信託の利回りは少しずつ低下しています。
「今から日本株を買うのは高いのでは?」
「いったん待った方がいいのでは?」
そんな不安を感じている方もいるかもしれません。
今回は、
インデックス投資と高配当投資を分けて、
“割高”という言葉の意味を整理してみます。
まず「割高」とは何を指すのか
「割高」という言葉はよく使われますが、
その中身は一つではありません。
- 株価が過去より上がっている
- PERやPBRが高い
- 配当利回りが低下している
- 金利と比べて魅力が薄い
どの視点で見るかによって、結論は変わります。
つまり、「割高かどうか」は、
投資スタイルによって判断基準が違うのです。
インデックス投資の場合
インデックス投資は、市場全体を買う考え方です。
日経平均やTOPIX、あるいはそれに連動する投資信託は、
企業全体の成長を取り込む仕組みになっています。
たしかに、今は日本株全体のPBRも2倍前後と、
過去と比べるとやや高い水準です。
しかし、インデックス投資では、
「今が天井かどうか」を正確に見抜くことは前提にしていません。
なぜなら、長期で見れば、
企業の利益成長が株価に反映される可能性があるからです。
積立投資であれば、
高いときも安いときも平均化されます。
ですから、
インデックス投資においては、
“割高だからやめる”という判断は必ずしも合理的とは言えません。
むしろ、時間を味方につける戦略です。
高配当投資の場合
一方で、高配当投資は考え方が少し違います。
高配当投資のリターンの土台は、
配当利回りです。
たとえば、株価が上昇すると、
同じ配当でも利回りは低下します。
最近は高配当ETF(例:1489など)や
高配当投資信託の利回りも、
株価上昇によって圧縮されています。
利回りが低いということは、
将来のリターンの出発点が低くなる可能性があります。
高配当投資では、
・利回り水準
・企業の増配余地
・金利との比較
がとても重要になります。
つまり、高配当は、インデックスよりも“価格水準”の影響を受けやすい投資手法です。
一括投資と積立では意味が違う
ここで大切なのは、投資方法です。
インデックスを積立で行うなら、
今が高値圏でも継続は合理的です。
しかし、高配当を一括で大きく入れる場合、
利回りが圧縮された状態では慎重になる余地があります。
価格が調整し、利回りが改善する局面を待つ。
あるいは、少額ずつ様子を見る。
そうした姿勢も、十分に戦略の一つです。
金利との関係も無視できない
今は金利が少しずつ上昇している環境です。
金利が上がると、
配当利回りの魅力は相対的に低下します。
そのため、高配当投資は、
金利の影響を受けやすい側面があります。
インデックス投資は企業成長を軸にしますが、
高配当投資は「今の利回り」が大きな判断材料になります。
この違いが、
“今どう動くか”の判断に影響します。
では今どう考えるか
今の日本株が完全に割高かどうかは、
未来にならないと分かりません。
しかし、整理すると次のようになります。
インデックス投資は、
長期成長を取り込む前提であれば、
積立を続ける選択肢は合理的です。
一方、高配当投資は、
利回り水準が重要なため、
一括で大きく資金を投じるタイミングとしては慎重に考える余地があります。
今は資金をすべて入れるのではなく、
一部を待機させるという考え方もあります。
おわりに 焦らないことが最大の戦略
投資でいちばん難しいのは、
「高いのか安いのか」を断定することです。
しかし、
スタイルごとに判断軸を分けることで、
不安は少し整理できます。
- インデックスは時間を味方に
- 高配当は利回りを重視して慎重に
どちらが正しいという話ではありません。
大切なのは、
自分がどんな前提で投資をしているのかを理解することです。
焦って結論を出す必要はありません。
納得して資金を動かすこと。
それが、長く続けるためのいちばんの近道です。


